「エンド・オブ・カリフォルニア」 感想 一体何回カリフォルニアを滅ぼせば気が済むのか

概要

原題:SAN ANDREAS MEGA QUAKE
製作:2019年アメリカ
発売:プライムウェーブ
監督:H・M・コークリー
出演:ジョセフ・マイケル・ハリス/クリスティ・ニコルス/リズ・フェニング/グレン・バガーリー/サラ・J・バーソロミュー/デニス・レナード

ある日、マグニチュード12.7の超巨大地震が発生し、ロサンゼルスが壊滅した。しかしそれは前触れに過ぎず、地震学者のヤンは12時間後にはさらに激しい「メガ・クエイク」が起こることを察知する。ヤンたちは地震には地震をぶつけんだよという考えの元、軍が保有する超科学兵器「地震砲」でメガ・クエイクを防ごうと奔走するのだった。

予告編




感想


アサイラム製作でプライムウェーブからリリースのディザスターパニックムービー。
悪い意味で安定感があり過ぎるジャンル。

しかもまたしてもサンアンドレアス断層ネタ、つまりカリフォルニア州が大地震で壊滅するという毎度おなじみすぎる内容です。


「カリフォルニア・ダウン」
「カリフォルニア・ディストラクション」
「カリフォルニア・ブロウ」


に続くカリフォルニア壊滅シリーズ第4弾というわけですね。
たまには別の州を狙ってもいいと思うんですけど?



ちなみにタイトルにカリフォルニアと入ってはいないものの

「エンド・オブ・アース 地球最期の日」

という作品が今年の5月にやはりプライムウェーブからリリースされてまして、こちらは地震雷火事親父となんか複合的な災害でこれまたロサンゼルスが壊滅するという話でした。


で、本作の主人公の地震学者は「エンド・オブ・アース」と同じ役者が同じようなキャラを演じているんですよね。服装まで同じだったような気がするな。

ただでさえアサイラムの粗悪なテンプレート通り機械的に作られたような量産型ディザスター映画なのに、主役まで同じ人間だと既視感が激しすぎて続編なのかと勘違いしてしまうじゃないですか。終始娘を案じているのも同じだし異常に紛らわしすぎる。



そして本作の冒頭では早速「マグニチュード12.7」という無茶な地震が発生。

だから、M12は地球が真っ二つに割れるレベルで理論上にしか存在しない地震だと何度言えば分かってもらえるのか。しかも12時間後にもっとでかいのが来るとか、もうカリフォルニアだけの問題じゃないですよね。

しかしいちいちそんなことに突っ込んでいると文字数がいくらあっても足りないので、どうしても我慢できなかったところだけいくつか列挙することにします。





・逃げ惑う民衆が一切いないっていうか1人しかいない。パニック感まるで無し。

・車で移動中に地割れが起き、仲間の一人が落下してしまう。地割れの底で倒れている仲間が映るが、できたてなのに底はすでに足跡だらけ。

・地震を爆弾で防ごうとするが、地割れが発生し、ヤンたち5人が落下してしまう。できたての地割れなのに周囲はすでに足跡だらけ。

・ヤンたちがヘリで移動中、むりに急かしたためにローターがぶっ飛んでしまい、激しく墜落。どう見ても助かりそうにない事故なのに、5人とも平然としておりノーダメージ。

・エンディングの異常に雑なまとめ方が「エンド・オブ・アース」に似ている。アサイラムはエンディングも含めてテンプレート化してやるべき。家族の絆はもういいから。





今回は以上です。




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