B級映画をたくさん観ていると、これは面白かったなあとかつまらなかったなとか出来がいいとか悪いとかそんな単純な二元論では測れないような変な映画との衝撃的エンカウントが発生します。
このブログは、そういった奇作・怪作・珍作を追い求める
と、そのようなつもりで運営しているので、この珍作10選こそが裏のベスト…
いや、真の10傑と言えるでしょう。
10位 未だかつてないスーパー・エンターテイメント!
「ザ・プール」
ポンコツ度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
珍作度:☆
脱出不能のプールの中でワニと戯れる羽目に陥ったマヌケすぎる男のツッコミどころ満載サバイバル劇。あり得ねえ展開のつるべ打ちに脳髄が痺れてきます。
9位 怖いというより厄介
「生き人形マリア」
人形キモイ度:☆☆☆☆☆☆
珍作度:☆☆
フィリピン流の荒々しいストーリー展開をかつてないキモさを誇るキモドール3体と共に駆け抜けるツッコミどころ満載のハイパーエンターテインメント超大作。
いいんだよ、細かいことは。
8位 新世紀ゾンビアドベンチャー
「ズーンビ ネクスト・レベル」
キリン出せ度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
珍作度:☆☆
野生動物保護公園の動物たちがエリート密猟者のお手製ポンコツ麻酔薬でなぜかゾンビ化。解決するには改心した悪党をひと口ずつ食わせるしかない。
↑ネットフリックスで配信されたら多分こんな感じの紹介文になると思います。
7位 人工知能の最卿ホラー誕生
「デス・アシスタント 殺・人工知能」(旧ブログ)
殺・人工知能度:☆☆☆
珍作度:☆☆☆
2019年ベスト邦題賞。邦題の響きだけでこの順位に付けたと思われがちですが、内容もしっかり珍作しており、序盤・中盤・終盤・隙がないと思うよ。
6位 地球の”支配者”が決まる
「ロード・オブ・モンスターズ」(旧ブログ)
テング度:☆☆☆
珍作度:☆☆☆
B級映画製作会社アサイラムのエース監督ことマーク・アトキンス大先生によるゴジラインスパイア作。しょうもない雇われ仕事だからって単にいい加減なものを作るのではなく、とてつもなくいい加減なものを作る。プロの仕事です。
5位 異次元から、子供を呼ぶ
「イモータル・ウォー 終わりなき戦い」
暗黒パワー度:☆☆☆☆
珍作度:☆☆☆☆
これ誰か他に観た人いる? 全然感想書いてる人いないんだけど…。内容は超能力者たちによるバトル・トーナメントです。鑑賞する時は「異次元から子供を呼んで戦う」能力者に注目して頂きたい珍作です。
4位 人類への”反逆”
「アニマル・パージ」
猫つええ度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
珍作度:☆☆☆☆
ただのシャム猫が武装警官隊と真剣勝負を繰り広げたあげく勝利するというだけでもマニア大興奮必至の超珍作。オチの豪快な尻切れトンボっぷりに続編を期待せざるを得ない。
3位 ザン・デサイ再び
「オメガ:バトル・エイリアン」(旧ブログ)
続編かよ度:☆☆☆☆☆☆☆
珍作度:☆☆☆☆☆
「エイリアン:ファイナルカウントダウン」という知る人ぞ知る腐れポンコツSF映画があるのですが、異様にややこしい謎設定と10週打ち切り漫画のようなぶん投げエンドだったため続編が出るんじゃないかと薄っすら期待していたら本当に出てしまった。
2位 シンクロニシティ
「クワイエット・ボーイ」(旧ブログ)
宇宙の危機度:☆☆☆☆☆☆☆☆
珍作度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆
映画そのものは特におかしなものではないシリアスな作品です。しかし、メーカーが間違えてDVDに全然関係ない別の映画の吹き替えを収録してしまうというとんでもない不祥事が発生。本来はイナカを舞台にした地味なサスペンスなのに、音声では熱核爆発が起きたり宇宙が崩壊しそうになったりするという面白すぎることになってしまいました。
1位 かかってきやがれ!
「シックスヘッド・ジョーズ」(旧ブログ)
ヤケクソ度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
カワイイ度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
シックスヘッ度:☆☆☆☆☆☆
珍作度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
もともとイカれたコンセプトであった多頭鮫シリーズが過剰なサービス精神をお持ちのマーク・アトキンス大先生と悪魔合体してみた結果、産まれ堕ちてしまったキメラ的怪作。こんなものを現世に顕現させてしまうアサイラムは正に邪教の館と言うほかない。
そもそも、「アタマが6つあるサメをお題にして面白い映画を撮ってくれや」って言われても絶対無理だろ!
としか思えないのですが、マーク・アトキンス大先生はこともなげにこれほどの大ケッ作を排出してしまった。バカ映画の天才としか言いようがない。
ところで続編製作の知らせが一向に入ってきませんが、よもやこれで打ち止めなわけじゃないでしょうね。少なくとも「ヤマタノオロチ・ジョーズ」まではやって頂きたい。
次点その1:詐欺ジャケ賞
「パズル」(旧ブログ)
創作度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
職人度:☆☆☆☆☆☆☆
ジャケに見せ場っぽいシチュエーションの絵や登場人物が描かれているにも関わらず、どれ一つとして本編にそんなものは出てこない。絵だけではなく、書いてある文字列すら全て嘘である。めくるめく詐欺ジャケの万華鏡世界を味わいたければコレを観よ!
次点その2:謎の翻訳賞
「スペース・エクスペンダブルズ」(旧ブログ)
悪ふざけ度:☆☆☆☆☆
誰も気づくわけない度:☆☆☆☆☆☆☆
原語では「音波のイメージだ」と言っているのになぜか「ストリートファイターのイメージだ」とのたまう吹き替え音声。謎を解く鍵はガイルでした。
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