「女怪盗エイミー」 感想 怪盗じゃなくてドケチなおばさん強盗だった

概要

原題:CROOKED&NARROW
製作:2016年アメリカ
発売:プライムビデオ配信
監督:ニール・ダンド
主演:リンジー・ゴランソン/ブライアン・アンソニー・ウィルソン/ジョン・フレダ

十数年ぶりに帰省したエイミー。金に困っている彼女は、刑務所に服役中の父に面会へ。かつて父が開いていた賭場の襲撃を画策し、情報を得ようとしていたのだ。だが元警官だった父は「ウィルソンという男を頼れ」と言う。その言葉に従いその男を訪ねた彼女は手始めに宝石店強盗に加わる。

(↑アマゾン商品紹介より)

予告編




感想


今日もまたプライムビデオで得体の知れない自主製作映画を発見。月500円でこんなにも大量の自主製作映画を見放題だなんて、ありがたくて涙が出そうです。




しかし、この邦題とジャケ絵はひどいなあ。こんなスタイリッシュなヒロインは一瞬たりとも出てきませんからね。イメージ画像だとしても現物とかけ離れているにもほどがある。どこの配給会社の仕業か知らんけど明らかに景品表示法か何かに引っかかるだろ。こんなん消費者庁に通報されても全然おかしくない。
と思ったら、本国版の時点で既にこのジャケ絵でした。救いようがないジャケ詐欺…。


で、本編に出てくる女怪盗(笑)エイミーがどんな奴かと言うと、だらしなく肥えた体つきの疲れたおばさんなんですよね。見た目だけでなく、中身もひどい。怪盗(笑)っていうか強盗でもしなきゃ食っていけないだけ。その強盗すらも、仲介役に世話してもらわないとできない。ターゲットの選定と仲間集めは完全に人任せなんです。ただのアメリカ貧困層最底辺の腐れカスビッチじゃないか。

そのうえ常時死んだ魚のような眼で無表情ときた。額は広すぎるしなんか怖いよ。
まあそれでも、貧困であることを嘆いたり愚痴ったりしないのはいいですね。が、その代わり「人のものはアタシのもの」という図々しさが半端ではない。アタシ貧乏なんだからいいでしょ!ってオーラが出てる。兄貴にカネを無心しては時計をくすね、仲介役に払うべき手数料は値切り倒す。裏切られたことに怒ってたけど、自業自得以外の何物でもないんですよね。

一体なぜそんなに金がないのか。
もしかしたらガンで余命わずかの父を救いたいとかそういう話だったのかな?

だとしても、セルフのガソリンスタンドで隣の客のノズルをこっそり拝借して自分の車にガソリンを入れる手口はあまりにもセコすぎて失笑しか出てこない。
怪盗(笑)。
しかもそれを、さもクレバーでスマートな盗みであるように見せてくるのがまたおかしい。めちゃくちゃ慣れた手つきだしいつもやってるんだろうな。しかも被害者に気づかれても知らん顔で押し通す。あそこまで厚かましいオバサン初めて見たわ。


というかこれそもそも盗みがテーマの映画でもないんですけどね。何だかんだあって街を牛耳る悪徳警官マーサーとの対決がメインなんです。ならず者同士の抗争という図式。エイミーは前述の通りただの小太りなオバタリアン怪盗(笑)でしかないんですが、この悪徳警官マーサーはかなり本格的にダーティな暴君でいいキャラしてました。彼のおかげでトータル的にはボチボチ楽しめる出来になっていたかなと思います。

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