ここ最近、世間どころか世界中が新型コロナ一色に染まっていますね。もはや北半球が暖かくなれば自然に収まってくれることを祈るしかない状況です。まさかここまで逼迫した事態になってしまうとは想像もしていませんでした。1年ぐらい待てばワクチンや治療薬が開発されるだろうとは思うものの、それまでに世界経済の落ち込みは取り返しのつかないところまで進んでしまいそうです。現時点でも外食・観光業関連は相当追い詰められてますし。
それに比べたら私はまだ感染もしてないし、勤め先にも今のところさほど影響は出ていないので運がいい方ではあります。
が、問題は去年の5月から貯金のうちかなりの割合をアメリカ株に変えていることです。夏頃までは米中貿易戦争の激化で含み損状態に陥っており、「こんなんで本当に儲かるのか?」とかなり懐疑的でした。しかし11月頃から潮目が変わり、今から思えばバブルっぽい暴騰状態に突入。私の素人臭い銘柄選択でもピークの2月20日時点で約60万円の含み益が得られるほどのボーナスステージでした。
1月後半にはコロナウイルスが不穏な気配を出していたものの、どうせただの風邪みたいなもんだろうし偉大なるアメリカ合衆国はそんなノイズを無視して大統領選まで突っ走るんだろうと思い込んでしまいました。
ところが2月24日から突然の暴落に次ぐ暴落。あまりの下落スピードの速さに逃げ出す間もありませんでした。そのうえロシアとサウジの交渉決裂による原油安が追い打ちをかけ、さらなる大暴落。
ダウ平均株価が一日でマイナス1000ドル!
翌日はマイナス2000ドルでサーキットブレーカーが発動!
…と、一気に奈落の底へ転落。売りが売りを呼ぶ負のスパイラル。それが3週間も続いている。市場はまるで地獄の尻の穴が開いたかのような悪夢の下痢便血便相場と化しました。
市場の凄まじい阿鼻叫喚ぶりに、モニターを正視できないほどの恐怖を感じております。それを定量化した恐怖指数も連日見た事のない数値を叩き出しており、パニック相場は一向に落ち着く気配がありません。
現在のNY市場は日本時間だと夜10時半開始なんですが、私は毎晩毎晩モニターの前でこの状態。
この連日の暴落っぷりにはトランプ大統領も大激怒したとかしないとか。
(※注:これはニセツイートです)
私は徹夜が出来ないのでいつも途中で寝てしまうのですが、起きたら起きたで想像以上に下がっており、朝っぱらから恐怖新聞を受け取った鬼形礼のような気分に。
1回見ると寿命が100日縮まります。
そして3月12日にはいよいよ過去最悪の超絶大暴落を記録し、ダウ平均はついに21200ドルという閉店売り尽くし大バーゲンセールを開催。わずか3週間で8000ドル以上もの破滅的大暴落に至ったのです。これはリーマンショックや同時多発テロの時よりもひどいらしい。日経新聞は一万年に一度とか騒いでやがる。なんかもう人類滅亡を織り込みに行ってるような勢い。最終的にコロナより経済的要因で命を落とした人の方が多くなるのではないか。これで私の含み損も80万円に達しました。つまり、わずか3週間で140万円もの大金が溶けたことになります。信用取引してないだけマシですが、私ごとき低所得者の儚いメンタルを粉砕骨折させるには充分な爆損状態。それと同時に、人類史に残る惨禍のただ中にいるのだというヤケクソ気味な興奮もあります。
2月22日までは「寝ているだけで金が増えていく!」「10年後のダウ平均は10万ドル!」「USA!USA!USA!!」などと多幸感に浸りきっていたのですが、今思えば完全にフラグでした。ウォール街では、その辺の靴磨きの少年が株の話をし出したら暴落の予兆だという故事があります。つまり普段株などやりそうもないド素人までが買い出したら相場は既に過熱が行き過ぎて崩壊寸前の状態なのです。私も自分自身が靴磨きの中年なのでは…と常々心配してきましたが、やっぱりそうだった。
とはいえ、13日の金曜日はトランプ大統領がかなり大規模なコロナウイルス対策、経済対策を力強く打ち出したため、ダウ平均は1985ドルもの爆上げ。と言っても前日の下げ分を戻しただけですが、一日での上昇幅としては史上最高だそうです。何という極端な荒ぶり方。今度はあまりにも上がりすぎでサーキットブレーカーが発動するという珍事が発生してしまいました。上げた時まで発動せんでもいいだろと思うんですが、含み損もとりあえず80万から40万に減少。値を戻した株と全然そうならない株との差がえらく激しいのが気がかりですが、底なし沼に沈んでいく恐怖はほんの少しだけ緩和されました。
しかし、あくまでほんの少し。ビート板の破片をもらえた程度の救いです。悪材料は今後いくらでも出てくるだろうし、そのたびに株価も過剰に乱高下することでしょう。
特に月曜日が怖い。土日に悪材料が溜まるせいか、ここんところ毎週ブラックマンデーが襲ってくる印象です。
50%OFFぐらいは想定しておかないといけないのかも…。
今私が最も懸念しているのは、トランプ大統領がコロナウイルスに感染しているのではないかということ。なんせカナダ首相の奥さんや、ブラジル大統領とその側近まで感染したというニュースが流れましたからね。ブラジル大統領本人は報道を否定したとはいえ、側近は本当に陽性でした。となれば、彼らと接触のあったトランプやペンスが感染してても何らおかしくない。もしそんなことになったらアメリカ人までもがみんな恐怖新聞を見た鬼形礼になってしまうでしょう。
ただ、アメリカ経済の終わりはつまり資本主義社会の終焉を意味するので、もはや含み損がどうとかいうレベルではありません。どっちみち破滅するならば復活に賭けるしかない。つーか今更損切りも出来ないので、凡人は諦めてしばらく気絶しておく他なさそうです。数年後にこの記事を読み返して、ああそういえばそんなこともあったなと思えるようになっていればいいな…。
ちなみに、円の価値も同様に凄まじく乱高下しているので、資産は全て円預金のみという人も言うほど他人事ではないんですよね。気づきにくいだけで。あまり調べてないけど、金や債券や仮想通貨も乱高下しているようです。一体何を持っていれば安全なのか、もう何も分からん…。
コメント