概要
原題:They Reach
製作:2019年アメリカ発売:ファインフィルムズ
監督:サイラス・ダレ
出演:メアリー・マデリン・ロー/エデン・キャンベル/モーガン・チャンドラー
科学大好きな中学生のジェシカは、ある日古道具屋で古いカセットプレーヤーを見つける。それを修理しようとして手を傷つけ、その血を浴びたことでカセットプレーヤーに憑りついていた悪魔が目覚めてしまう。次々と起こる怪奇現象に対し、ジェシカはジャガイモで光を発する「ポテライト」で対抗しようとする。
予告編
感想
80年代映画ブーム到来中! 「ストレンジャー・シングス」「サマー・オブ・84」に続く,衝撃の青春SFホラー映画最新作!
…だそうです。
私はトレンドとは無縁の人間なので全く知らなかったんですが、今映画界では80年代がブームなのですね。「ストレンジャー・シングス」は観てないし映画じゃなくてドラマだったような気がしますが、「サマー・オブ・84」は確かに面白かった。
でも、一つだけではブームとは言えないでしょう。
他には何かあるのか?
…いや、そうではなくつまり本作が「サマー・オブ・84」に続く80年代ホラームーブメントの第2弾でこれからそういう流れを作っていくと宣言したいわけですね。
と思ったけどさあ…
これ70年代じゃねえか!!
どこが「80年代映画ブーム到来中!」なんだよ!
どういう事だ!!
四捨五入すれば1980年だってか!!
いや、考えてみたら確かにそうですね。別に1979年=80年代でも大した問題はない。そこは大目にみるとしましょう。
しかし、「カセットプレイヤーに宿った悪魔」「カセットプレイヤーが仲間を次々と襲う!」などと宣伝してしまうのはいただけない。
だってそんなこと言われたらステカセキングみたいなカッコいいデザインの悪魔超人が襲ってくるのではないかと期待してしまうじゃないですか。しかもそれに対抗する手段がジャガイモで発光するジャガイモライトですとな。これはもうトンデモバカホラーを期待するなという方が無理というもの。
なのに、尋常じゃないこの肩透かし感と来たら…。
ただのスッカスカなジャリ向けC級スプラッターホラーでした。
「ジュラシック・ベイビー」の時と似たような感覚ですね。
もうほんと露骨にお子様向け。
いい大人が借りるようなモンじゃありません。
主人公のお子様3人組もお子様なので仕方ないけど演技力に難がありまくりで観るのがつらい。特に常時アメリカンドッグを持ってるエキセントリックな少女が無理してる感あって痛々しい。まるで日本のドラマを見ているようだ。
それなのに、それなりにスプラッターしてるのがちょっと解せない。子供に見せたいのか見せたくないのかどっちなんだ。それともアメリカではこの程度の人体破壊は小学生に見せても全然構わんというのか。そもそもお子様向けに「C級スプラッター」を作ってどうするんだ。誰が借りると思ってるんだ。
まあそんなことはどうでもいいが、あのオチは許せない。2020年にもなってまだそのオチをやりますか? つーかなんであのオチに至ったんだ。異次元空間に飛び込んでいったオヤジはどうなったんですか。それともオヤジのおかげで救われたってことなのだろうか。
全然わからん。
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