概要
原題:The Drone製作:2019年アメリカ
監督:ジョーダン・ルービン
出演:アレックス・エッソー/ジョン・ブラザートン/アニータ・ブリエム/レックス・リン /ニール・サンディランズ/サイモン・レックス
クリスとレイチェルは最新式のIoTハウスで幸せな新婚生活を始めようとしていた。彼らが引っ越してきた翌日、庭先にドローンが落ちているのを見つける。勝手に自分のオモチャにしてしまうクリスだったが、そのドローンには恐ろしい殺人鬼の霊が憑りついていた…
予告編
感想
最新のドローンに殺人鬼の霊が乗り移り、人を切り刻みまくるホラー映画。
「テクノロジーと殺人鬼の霊が合体!」
いや~、このキャッチコピーの素朴な好ましさと来たら…。実に秀逸。面白そうにもほどがある。こんなの借りる以外の選択肢がないでしょう。借りない人はどうかしてますよ。
内容もバッチリ私好みの素晴らしすぎるバカホラーでした。「B級ホラーファンはこういう作品を求めてるんだよ!」ってのをこれ以上ないほどよく分かってらっしゃる。さすがあの名作「ゾンビーバー」の監督だけあります。
本作は最新のIoT住宅と最新式のドローンが出てくるにも関わらず、全く最近の映画に見えません。それどころか濃厚な80年代の香りが漂っています。これはもう1980年製作の映画だと言われても信じてしまいそうなほどザ・80年代。ブラウン管が似合いそうな雰囲気。これはなかなか狙っても出来る技ではありません。BGMはウケ狙いでチープにしすぎだと思いますけどね。あんなにも気の抜けるBGMは「デビルシャーク」以来でしたよ。
それはそうと、ドローンのプロペラって実際どのくらい殺傷力があるもんなんですかね?
地味に前から気になってたんですが、操作のヘタクソな奴がうっかり他人にぶつけてしまったら大惨事になるのではないか? あるいは、上空で電波が切れてしまい落っこちて来て人に激突してしまうとか…色々危険なシチュエーションが思い浮かんでしょうがない。
本作はドローンに殺人鬼の霊を宿らせることによって、そういった疑問を一つずつ解決していってくれます。結論を先に言えば、あのプロペラには凄まじい殺傷力があるようです。人間の首など一瞬で切り落としてしまえるほどの。あんなの空飛ぶギロチンですね。ただちに規制する必要があるのではないか。いや、その辺にギロチンが飛び回ってる世界というのも緊張感があって悪くないかもしれませんね。
それはさておき、本作には緊張感とか恐怖感のようなものは全くありません。「ゾンビーバー」同様、どこまでもトボけた笑いがあるのみです。
だが、そのゆるさがいい。
日々のストレスが癒されます。
殺人ドローンに銃口を向けて「保証書を探すんだな」とか、
殺人ドローンがただのドローンを破壊して「保障期間中かな?」とか、
いちいち保証を気にしてるような決めゼリフが下らなくて笑ってしまいました。
B級ホラーファンは必見のケッ作と言えるでしょう。
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