概要
原題:I Had a Bloody Good Time at House Harker製作:2016年アメリカ
発売:配信のみ
監督:クレイトン・コグスウェル
出演:ノエル・キャロル/ジェイコブ・ギブンズ/デレック・ホーゲン
100年前にヴァンパイアを倒し、アメリカに逃れてその頭蓋骨を守ってきたハーカー家。そして現代、ハーカー家の子孫たちは由緒正しい家に住みながらも町民たちの鼻つまみ者になっていた。彼らはヴァンパイアの演劇でひと稼ぎしようと目論むが、ルーマニアで復活した本物のヴァンパイアが頭蓋骨を取り戻しにやって来る…
予告編
感想
100年の時を超え
ドラキュラの力が甦るホラー衝撃作!
ホラー衝撃作!
ホラー衝撃作!
実際はめちゃくちゃ軽~いノリのコメディ映画でした。
まあ、いいけどさ…。
いいんだけど、本作もまた大量の血糊とか変な汁とかゲロがそれはもうブシャブシャーと飛び交う不衛生極まりない内容。アングロサクソン的には「お笑い=フケツ」という思考なのか?
何でもいいからお前らまず顔を拭け!と言いたくなってきます。
ブラム・ストーカーのドラキュラに出てきたジョナサン・ハーカーとミナ・ハーカーの子孫たちが主人公。ハーカー家保全のために郡から補助金5万ドルをせしめたのに、リフォームではなく下らない演劇のために金を使い込んでしまい強制退去の窮地に陥る。しかも家宝のドラキュラの頭蓋骨にうっかり血を吸わせてしまい、復活した本物のドラキュラがハーカー家にやってくる。
そんな感じの話なんですが、人間関係がよく分からないままものすごくテンポ良くスピーディに展開するため、ついていくのが大変です。コントを繋げたようなノリ。吸血されたような死体を作ってしまう下りとか、マケボノみたいな吸血鬼には笑ってしまいました。とにかくひっきりなしにしゃべりまくっているので1時間19分の間全く退屈する暇はありません。
なので、本当に退屈な超低予算クソ映画で溢れるアマプラ配信作の中では素晴らしく良い方です。楽しいです。しかしなんでこれを「ホラー衝撃作!」とか宣伝してしまうのか、わけが分かりません。成分比率としては99%コメディですよこれは。ジャケ絵のシーンも確かにあるんですが、なんでそこをチョイスしたのか理解不能。アマプラは配給会社も何も分からんからほんと謎。
まあ、後半は確かに「ブラッディ・タイム」のタイトル通り増殖した吸血鬼たちとの激しい殺し合いが描かれてはいますけども。怖いとかグロイというよりは「キタナイ」なんですよね。この吸血鬼、倒すと破裂しますからね。最近こういうのばかり見ちゃってますが、本作に限らず血とかゲロを浴びたら少しは顔を拭いてほしいなといつも思います。
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