「ブラック・ストーン 呪いの召喚石」 感想 BVZよりは多少マシ

概要

原題:Krampus Unleashed
製作:2016年アメリカ
発売:アマゾンプライムビデオ
監督:ロバート・コンウェイ
出演:アメリア・ブラントリー/ブライソン・ホール/キャロライン・ラセター

19世紀初頭、トレジャーハンターに封印を解かれた悪魔のクランプス。見るもおぞましい姿をしたこの怪物は、血の渇きを癒すかのように次々と彼らを襲った。数十年後、偶然少年が手にした召喚石により、悪魔が再び甦る。アリゾナの片田舎を訪れた家族に襲いかかる恐怖のホラー・スリラー!
(↑アマゾン商品紹介より)

予告編



感想





限りなくZ級に近い腐れジャンク映画ですが、見ていて人事不省に陥るというほど酷くはない。これぐらいならまだマシ。見ていてかなりつらいなあ…失神しそうだなあ…と感じる程度なので、アマゾンプライムの中ではまあまあそれなりに観れなくもない方のゴミモンスターホラー映画です。シンプルだしカメラワークは普通だし尺は短いしZ級に慣れてる人なら何とか耐えられるはず。…にしても、私もクソ映画を見すぎてだんだん感性が摩耗してきたのを感じます。



内容はクリスマスにアリゾナの実家へ帰ってきた2組の家族が変な黒い石を拾ったらドイツのクリスマスのモンスター・クランプスが蘇って襲ってくるという、ただそれだけのボディカウント映画。人間ドラマもクソもないので誰が主人公なのかもよく分からない有様。一人だけ妙に悪目立ちしているクソガキがいるので多分そいつが主役なのかな。


クランプスの造形はマーク・ポロニアの「ビッグフットVSゾンビ」に出てくるビッグフットよりは多少マシな出来栄えかな?といった程度で、ハロウィンの夜にその辺を練り歩いていても違和感が無さそう。拾った変な石に件のクソガキがタバコの火を近づけただけで復活して襲ってくるというお手軽っぷりなので、ストーリーや設定などの細かいところは心底どうでもいいという作り手のテキトーさが透けて見えます。


本作で最も…というか唯一気合が入っている見せ場と言えそうなのはゴアシーンです。クランプスが出会った人間を即ぶん殴って首やら腕をもいだり、人体を真っ二つにしたり、モツをズルズル引きずり出したりしてくれる。やたらと残虐ですが、チープなので別に食事しながらでも問題なく観られます。とはいえ、このレベルのZ級でここまでのゴアシーンを連発してくれるだけありがたいと思わなければアマゾンプライム会員などやってられません。

いくらマニアでもわざわざこんなもん見る必要あるのか?
人生においてわずかでも何かプラスになる要素はあるのか?

と聞かれれば自信をもって全く何もないと言えますので、鑑賞の際は貴重な人生の一部をドブに捨てる覚悟を持ってご覧ください。

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