概要
原題:Traded製作:2016年アメリカ
発売:竹書房
監督:ティモシー・ウッドワード・Jr
出演:マイケル・パレ/クリス・クリストファーソン/トレイス・アドキンス/トム・サイズモア/マーティン・コーヴ
元ガンマンのクレイは農夫として家族と幸せに暮らしていた。しかし幼い息子を事故で失い、さらに娘が突如失踪してしまう。娘が娼館のオーナーにさらわれ売り飛ばされたと知ったクレイはどこまでも追跡して取り戻そうとするが…
予告編
感想
マイケル・パレ主演の西部劇。
私は西部劇にはあまり興味が無いんですが、パレ主演ということで一応チェックしてみました。
ストーリー的には誘拐されて娼館に売られた娘を救出に行く親父の話なので、パレ版「96時間」と言っていいような内容。時代や場所がどこであろうと同じような映画が作れるもんなんですね。
しかしこのティモシー・ウッドワード・ジュニアなる監督の名前に見覚えがあると思ったらあの駄作「デッド・ウィッシュ」の監督でした。これは全く期待できない。…と思ったけど、本作はまあそこそこ楽しめなくもないクオリティでした。
近年のマイケル・パレと言えば裏切り者役、胡散臭い黒幕役、またはしょうもない小悪党役が魅力的なB級俳優ですが、本作ではまるで全盛期のようにキザでカッコいい中年ガンマン役をやっておられます。まあ全盛期のようにと言ったものの私はあの有名な「ストリート・オブ・ファイヤー」すら見た事がありませんが。そろそろ見た方がいいかな…
「96時間」のリーアム・ニーソンや「ランボー ラストブラッド」のスタローンのように娼館関係者を辿ってさらわれた娘を追跡するマイケル・パレ。しかし、銃の腕は良くても格闘はめちゃくちゃ弱いのが等身大というか情けないというかいまいちかっこよく映りません。
特に、いかにも西部劇っぽく馬から汽車に飛び移ったシーンはそこそこいけてるのですがその直後、貧相な体格の敵に一方的にボコられて打ち捨てられるくだりはひどい。まあそこでうまくいってしまうと映画が終わってしまうので仕方ないけども。そのせいで娼館とは全然関係ないただの変なオッサンに捕まって監禁拘束されてしまうところは引き伸ばし臭くていただけません。
そしていよいよ問題の娼館に辿り付き、ようやく娘を助けたと思ったら今度はケツを撃たれてまた敵に捕まってしまい、腹をネズミに食い破らせる極悪非道な拷問を受けるマイケル・パレ。ここで彼がデベソであるという驚愕の事実が暴露されます。別に知りたくなかったけど。それにしても嫌な部位にばかりダメージを受ける男です。
オチはなんか変なひねりがあるようなないような微妙な雰囲気でしたが、総合的にはまあまあといったところ。パレファンは観ても損はしないんじゃないかと思います。
コメント
機会があれば観てみたいと思います。
マイケル・パレはB級映画を観てるとしょっちゅう目にする俳優ですが、見たことないですか? 個人的には「バトル・ドローン」という映画での悪役っぷりが面白かったのでお勧めです。
その中でこれは「あっ、岩石さん案件だ」と見た時から確信していたので楽しみにしていました。映画そのものもですが、主にレビューに(笑)