「レディ・ブレイド 復讐の刃」 感想 本編より宣伝に突っ込みたくなる

 概要

原題:Demon Hunter

製作:2017年アメリカ・アイルランド

発売:エクリプス

監督:ゾー・カヴァナフ

出演:リーアム・ホーガン/アラン・タルボット/ケビン・オマリー/サラ・テープス・ジェイキンソン/マイケル・パール


母と妹と3人で暮らしていたタリン。だが、ある日妹のアナベルが誘拐され殺されてしまう。アナベルの葬儀の日、殺人犯を知っていると言う男に連れられ古い館へ行ったタリンは、ポン刀を武器に悪を葬る闇のヒロインとなるのであった(多分)。

予告編

感想



(私の中で)誇大広告に定評のあるエクリプス社配給のC級アクション映画。

エクリプスさんはかなり小さい会社のようだし配給作品をあまりボロカスにけなすのもちょっと気が引けるのですが、褒められないものはしょうがない。正直40分ぐらいで深い眠りに落ちました。


そんなどうしようもなく安眠効果のある映画本編よりも、むしろ誇大広告の方が面白いんです。

前回の「レッドコード」も大概やりすぎだろうという凄まじい誇大広告でしたが、本作も決して負けてはいない。ということで今回も公式サイトから宣伝文句を引用しながら紹介していきたいと思います。



『ムーラン』『ワンダーウーマン1984』等、2020年は近年ではめずらしくレディ・アクションが目白押し。その流れに乗った本作のヒロイン


「レッドコード」もそうだけどやけにレディ・アクションを推してきますね。それにしてもムーランやワンダーウーマンと本作を一緒にしてしまうのは図々しすぎますが。食べ物で例えたら霜降り和牛とネズミの肉ぐらいランクが違いますよ。まあ私も高級品は滅多に食べないしむしろジャンクなものが好きですが、さすがにネズミの肉はちょっと喰いきれませんでしたね。


空前の大ヒットを記録する超人気漫画『鬼滅の刃』を彷彿させる設定。


誇大広告を通り越して全く意味不明な文章です。一体本作のどの辺が「鬼滅の刃」を彷彿とさせるというのか。まあ途中で寝たから分からんけどさ。日本刀を使って悪魔と戦うってだけで畑違いのマンガにまで便乗しようとは驚くべき図太い神経です。ああでも「妹の為に戦う」ってのが共通してるのかな…? いずれにせよ全然似てないし誰もこれで食いつかんとは思うけども。


真夜中を疾走するヒロインの姿に興奮必至。クライマックスの10分間、魔物との死闘<=ソード・アクション>は興奮度200%。


この会社、やたら興奮させてこようとするんだけど、大抵本編はめちゃくちゃテンション低いんですよね。興奮するどころか眠気を催して仕方ないんですよ。それでもクライマックスあたりで一度目が覚めたので一応そのまま眺めてましたが、10秒ぐらいしかソードアクションはしてなかった気がする。


主演女優のリーアム・ホーガンは、全てアクション・シーンにスタントマンを立てず挑んだ。


アクションシーンは確かにちょっとだけ面白かった。ショボすぎる動きをどうにかスタイリッシュに見せてやろうと頑張ってる感が微笑ましかった。どのくらいショボイかというと私でも出来そうなアクションでした。つまり一般人の動きです。ただ、その微笑ましいアクションシーンが少なすぎるのはいただけない。会話シーンとか眠くなるだけなんで勘弁していただきたい。


フライトナイト映画祭では(中略)計9部門で大賞の受賞を果たし、同映画祭では、史上初の快挙となった!


くそつまらん映画に限ってわけのわからん映画賞を大量に獲ってる法則。どうでもいいけど「9部門で大賞」ってなんかおかしくないか。

まあインディーズだと考えれば本作も良く出来てると言えなくもないのかもしれませんが。インディーズならこれより酷い作品も山のようにあるのも確かだが。フライトナイト映画祭でググってもエクリプスさん関連の映画しか出てこないからなあ…


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