「Re:エディット 最恐演出」 感想 たった3人で映画を撮っても…

概要

原題:Frazier Park Recut

製作:2017年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:サム・ハノーバー/タイラー・シュナベル

出演:デビッド・リー・ヘス/タイラー・シュナベル/サム・ハノーバー


映画製作を志すタイラーとサムは、オーディションで選んだ俳優トムを連れて郊外のキャビンへと泊まり込む。だが、撮影を進めるうちにタイラーとサムの間に亀裂が入り、映画撮影は暗礁へ乗り上げそうになってしまう。トムが映画製作を乗っ取ろうと密かに裏工作を仕掛けていたのだった。


予告編

感想



久々にアマプラに謎ホラーが色々と追加されていたので、何となく一番マシっぽく見えた本作から手を付けてみました。


しかし、これは…。

観ていてツライってほどヒドくはないんだが、何かが起きそうで全然何も起きない時間が長すぎる。

最後の最後でちょろっとだけホラーっぽい出来事が起きるが、一瞬で終わってしまうため見どころらしい見どころとも言えない。

何のために撮ったんだかよく分からん変なアマチュア映画でした。


内容は、タイラーとサムという青年2人がトムという俳優を雇って郊外のキャビンで映画を撮影しようというもの。


タイラーたちは映画で有名になろうと野心を燃やしているものの、たった3人で一体どんな映画を撮ろうというんでしょうか。スタッフ兼任で3人しかいないとなると、どんな才能があっても箸にも棒にも掛からないZ級映画しか出来ない気がします。せいぜい本作のようにアマプラでひっそりと配信されて、平均星1つか2つの評価を得るくらいが精いっぱいでしょう。それでどれだけの利益が得られるものなんでしょうかねえ。


森の中で3人がウロウロしているだけの映画と言えば「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」なんてのが昔ヒットしてましたが、あんなんでもスタッフは数十人いただろうし。3人じゃどうにもならんよなあ。


少人数映画の常として、本作も私の苦手なPOVです。

まあ、手ブレは比較的マシなレベルなのでさほど画面酔いはせずに済みましたが。


アマゾンでは


”再編集”された映画の本当の結末を知るサスペンス・スリラー!


と煽っているものの、特に編集を気にして観るようなものでもありません。


タイラーたちが映画を撮影しながら「彼女と電話しすぎるなよ」とか「台本を変えるなよ」とか「冷蔵庫のスイッチを入れ忘れるな」だのと細かいことでモメている様子が延々とPOVで映し出されるだけです。俳優のトムが何だかサイコのようで、タイラーたちをわざと仲間割れするように仕向けているところがサスペンスと言えばサスペンスかもしれませんが、細かすぎてどうでもいい。


尺が70分しかないのに60分経ってもこれと言って何も起こらず、最後にトムが蹄鉄で二人を殴り殺して終了。

あっそ…、としか言いようがない空虚さ。

なんか見どころあったのかなあこれ…

一体何が「最恐演出」「再編集された本当の結末」だったのやら…


…と思って本国のamazon.comのレビューとかImdbのレビューを見に行ってみたんですが、不自然なほど称賛だらけの高得点ばかり。ほとんど身内かサクラしかレビューしてなさそう。あっちはそういうのがあるからあまりマイナーな作品のレビューは参考にならないんだよなあ…


まあ、3人で撮った映画にしてはまだ観れる方だったと言えなくもないかもしれません。


あと、劇中劇のセリフはダブルクオーテーション(””)で括ってあって実に親切な字幕でしたね。劇中劇と現実が入り乱れる映画だったので。そこに何か仕掛けでもあったのかな。

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