「サイコパス 連続殺人犯たちの夜」 感想 人生とは結局そんなものだ。

概要

原題:PSYCHOPATHS

製作:2017年アメリカ

発売:アミューズ

監督:ミッキー・キーティング

出演:アシュリー・ベル/ジョッシュ・エサー/ラリー・フェセンデン/ロス・フランシス/ジェレミー・ガードナー


ある夜、ある街で連続殺人犯たちが偶然出会い、暴力的な事件が連鎖していく。


予告編

感想


いや~これはきついっす…


「シリアルキラーたちのバトルロイヤル

全員異常」


この面白そうな煽り文句から繰り出される圧倒的クソ映画感…

30分ぐらいで昏睡状態に陥りました。


以前はどんなひどい映画であろうと最後まで眠らずに鑑賞し切ることをモットーにしていたんですが、最近はトシのせいかそこまでする気力がわかない。いとも容易く意識を喪失してしまいます。もはやクソ映画ハンターの名を返上せねばならないのかもしれません。


しかし、クソ映画というものは製作者が自信満々で出してくるからこそ愛でる余地が生まれるんですよね。その点、本作は製作者もおそらく「アレな映画を作っちまったかな…」という自覚を持ってると思います。こういうのはちょっと救いがたい。


ほとんど気絶していたので、本作の内容については「どっかの街で、同じ夜に同時多発的に殺人鬼たちが暴れる」…という曖昧な概要くらいしか分かりません。ストーリーがブツ切りで分かりにくいんです。


しかし、映像と音楽だけはやたらとリキんでいる様子が見て取れます。サイケな照明と無駄に凝ったカメラワーク、常にジャンジャカ鳴り響くオシャレなBGM…。とにかくカッコつけよう、オシャレを気取ろうという虚栄心に満ち満ちている。中身はひたすら空虚なのに飾り付けにばかり腐心している感じ。


さらに、スカしたナレーションが節目節目で挿入されますが、ラスト近辺ではこんなことをほざきやがります。


話があいまいでわかりにくいとか

そう感じる人がいたら謝る

だが、人生とは結局そんなものだ



今まで色んな映画を観てきましたが、さすがにナレーションで直接謝罪されたのは初めてです。


話があいまいだと

自覚があるなら

せめて

もう少し

分かりやすく

しろ!


謝罪するにしても、言い方がよろしくない。

こんな映画でも決して安くない新作料金を払って借りてきたのだから。

どうせなら

「変な映画見せちゃってごめんね!」

これぐらいストレートに謝ってほしい。

そしたら金返せとまではいいませんよ。

だから、



だが、人生とは結局そんなものだ。



無理やり納得させようとするのはやめろ!

高い金を払ってクソ映画を観る人生なんて送りたくないんだ!


それにしても、何と汎用性の高いナレーションでしょうか。

これからどんな酷いクソ映画を観た時でも


だが、人生とは結局そんなものだ。


と付け足せば何となくウヤムヤに出来そうな気がしますね。


本日は以上です。


コメント

匿名 さんのコメント…
昏倒することなく最初から最後まで観てしまった者です!

私はただただ「サイコパス」が見れたらよかったので、けっこう楽しんでみてしまいましたᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟワーイ

たぶん、ここ最近ドラマ版「ハンニバル」観て、ストーリーのあるサイコパスに疲れているからだと思いますw
岩石入道 さんの投稿…

>2023年6月25日 23:38の匿名さん

コメントありがとうございます。私はこんな感想書いちゃってますが、楽しめたなら何よりです。こういうのは好みが分かれるしその時の気分とかテンションでも変わってきますしね。私もこれの前日にデビルシャークを観てたらもっと楽しめてたかもしれません。