「クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)」 感想 手抜き主婦の恐怖

概要

原題:Z

製作:2019年カナダ

発売:アルバトロス

監督:ブランドン・クリステンセン

出演:キーガン・コナー・トレイシー/ジェット・クライン/ショーン・ロジャーソン/ サラ・カニング/スティーブン・マクハティ/チャンドラ・ウエスト


ベスは8歳の息子ジョシュが「Z」と呼ぶイマジナリーフレンドの存在を不安に感じていた。ある時、ジョシュは暴力的だという理由で無期停学を喰らってしまう。ジョシュと過ごすうちにベス自身も「Z」を視るようになり、セラピーを受けることにするが…


予告編

感想



WOWOW放送時は「ゼット 見えない友達」という邦題だったのがソフト化にあたって「クワイエット・プレイス」のパチモンにされたカナダ映画。


パチモンもいいけど、本家「クワイエット・プレイスPART2」の公開は一体いつになるんでしょうか? 最初は2020年5月公開予定だったのにコロナ鍋のせいで延期され、その後全く音沙汰がありません。コロナだろうが何だろうが公開を強行して大ヒットを飛ばした「テネット」を少しは見習ってもらいたいものです。


それはさておき本作ですが、ある時から8歳の息子が「Z」というイマジナリーフレンドと遊ぶようになり、リアルフレンドには暴力を振るうようになってしまう。母親のベスは大人になればいなくなるだろうと思っていたが、ジョシュと一緒に過ごすうちに自分にも「Z」が視えてくる。「Z」とは空想上の存在ではなかったのか? という話。


前半はチラチラと不気味な姿を見せてくる「Z」や、突然ゲボを吐くジョシュ、いきなり突き落とされる子供などで脅かしてくれるのでそこそこ楽しめました。が、後半に進んでも特に盛り上がることもなく単調なので尺が84分しかないのにだんだん飽きてきます。


「Z」のキャラクターそのものはパンの耳が嫌いだとか牛乳は乳脂肪2%のもの以外は受け付けないとか変なこだわりがあって悪くないものの、さすがに全貌を出し惜しみすぎた感じ。ジョシュの描いた絵とベスが観ているZ像がバラバラでイメージが定まらない。実はジョシュじゃなくてベスがターゲットだったのよ!!と言われても大して驚くような真実でもない。



そんなことよりベスが夫と息子に食事を出すシーンが多いのですが、その内容の粗末さに驚きます。ピーナツバターを塗ったパンだけとか、ソーセージを挟んだパンだけとか、シリアルだけとか…朝飯だとしても手抜きが過ぎるんじゃないですかね。夕食もそんなのが2品か3品になるだけで大して変わらないという有様。一人でナスとかチクワを炒めて、それに加えて豆腐とかリンゴを食べてる私の方が断然優れた食生活を送っているのではないか。カナダの主婦って楽そうでいいなあ。



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