概要
原題:TOP GUNNER
製作:2020年アメリカ
発売:プライムウェーブ
監督:ダニエル・ラスコ
出演:エリック・ロバーツ/キャロル・アン・ワッツ/イグナシオ・マティニア/ジュリアン・キャベット/サラ・ウィルキンソン
アメリカの諜報部員が、ロシアから殺人ウイルス兵器を強奪。戦闘機でアメリカ空軍基地へと逃れ不時着するが、そこは大佐と曹長の他は訓練生5名しかいない腐れ僻地の過疎基地であった。戦争になるからと援軍も呼べない中、彼らはわずかな人手でロシア軍との交戦を迫られるが…
予告編
感想
そういや「トップガン マーヴェリック」はだいぶ前から劇場で予告編をたびたび見ていますが、本編はそろそろ公開されるんだったかな?と思って調べたら来年の7月まで公開が延期になっていました。全くコロナ鍋にはウンザリですね。これだから劇場がアニメと邦画だらけになってしまうんですよ。洋画の選択肢が皆無の状況は業界にとって健全とは言えません。まあ私は「トップガン マーヴェリック」にはそんなに興味が無いのでどっちみち劇場まで観には行かないと思いますが。
さてそんなマーヴェリックにだいぶ先駆けてアサイラム製のパチモンがリリースされてしまいました。もちろん発売は解散したはずのプライムウェーブから。このゴールデンコンビから繰り出される便乗パチモンがどんだけゴミカスなのかはわざわざ観なくても明らかですが、それにしてもというかやっぱりすごくひどい。そして我らがエリック・ロバーツ主演。主演と言いつつもやることは双眼鏡で飛行訓練やドッグファイトを見つめるだけですが、じゃあ他に実質コイツが主演だと言えるような人物もいないので、やはり双眼鏡で部下をウォッチしているだけのエリックが主人公です。今回は別に悪辣でもないしフツーのオッサンでした。いや軍人か。
本作について、本国アメリカでは「銀河系の生き物がこれまでに見たことが無いレベルで悪い」とまで評されています。確かに素晴らしく酷いがここまで言われる映画もそうは無いでしょう。しかし逆にクソ映画として見どころがあるとも言えないのがつらいところ。ちなみに私はこれより酷い映画を結構見た事があるので私はこの銀河系の生き物ではなかったようです。
しかし本作を有効利用する方法と言ったら、不眠症の患者に処方する以外ありません。何がどう悪いのかをあげつらうのは異常に簡単ですが、多すぎて面倒くさいしあまりにも空虚すぎるのでここではやめておきます。
ただこのクオリティがアサイラムの通常営業と言えばそうなんですよね。なんであのアサイラムがシャークネードシリーズのような傑作を連発できたのか、今となっては大きな謎です。偶然というにはシリーズ6作品は多すぎた。シャークネードが完結した後、アサイラムにあったはずの余りあるリソースと才能はどこへ散ってしまったのでしょうか。というかアンソニー・C・フェランテ一人の力だったのかな。
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