概要
原題:Secrets at the Lake
製作:2019年アメリカ
発売:アマゾンプライムビデオ
監督:ティム・クルーズ
出演:ニッキー・ウィーラン/アンナ・ハッチソン/リッキー・ガルシア
メーガンは子供を乗せて運転していたところ、酔っ払い運転車とニアミスして事故を起こしてしまう。酔っ払い運転車が救助してくれれば助かったのにそのまま逃走され、子供たちは亡くなってしまう。その後空いた家で民泊サービスを始めたメーガンだったが、ある日見覚えのある車に乗った家族が泊まりにやって来て…
予告編
感想
今月は新作映画がかなり少ないのでアマゾンプライム配信作が一層ありがたく感じます。しかもこれは全然クソ映画でもなく、普通にボチボチまあまあ楽しめるサスペンス・スリラーでした。と言っても低予算テレビムービーなのでものすごく地味ではありますが。
過去に酔っ払い運転車のせいで夫と子供2人を失った女性メーガン。その後民泊サービスをやっていたら、見覚えのある車に乗ったプルイット一家が偶然泊まりに来たという話。メーガンはその一家に復讐するかどうか懊悩するが、実は当て逃げ(当ててないけど)の真犯人はプルイット家の人間ではなく、娘のボーイフレンドのリックだった。
愛する家族を理不尽に失ったメーガンが精神的におかしくなって村八分にされている描写が多々あり、さらに罪のない家族を犯人だと誤解して復讐しようという展開なのでどっからどうみても救いがなく、重く気まずくて鬱エンドまっしぐらな予感。
当て逃げの時に同乗していたプルイット家の娘ケイティとその友人は罪の意識に耐えられずゲロってしまいたいと考えますが、運転していたリックがそれを許さない。ここが結構微妙なところで、ケイティと友人は所詮自分が運転していたわけではないので告白したところでたぶん大した罪に問われることもないでしょう。そもそもケイティは酔って眠っていたのでほぼ関係ない。そりゃあ被害者と接触してしまったら隠し切れなくもなる。
というかリックは刑務所入りは嫌だとか何とか言ってましたが、彼らはまだ10代らしいのに救護義務違反で実刑まで食らうもんですかね。まあ3人死なせてるからあり得なくもないのか?
なので、リックがあのグループの中で突出した悪人かどうかはちょっと判断に悩むところです。いや悪人なのは間違いないんですが、どこまでやる奴なの?っていうのが。
終盤のツイストでそこらへんをうまく活かしており、さらに予想された鬱エンドを見事に回避してこの上なくスッキリとしたハッピーエンドに持っていってくれるので観ていて気分が良かったです。この手の復讐モノでここまで爽快感のある作品はあまり見た事がない。
ただ、そんな証拠映像が急に都合よく出てくる?
っていうツッコミどころはあったものの、終わり良ければ総て良しと言ってもいい範囲内かなと思いました。
コメント