「ドラゴン・スクワッド」 感想 喰われても噛まれなければセーフ

概要

原題:DRAGON SOLDIERS

製作:2020年アメリカ

発売:アルバトロス

監督:ハンク・ブラクスタン

出演:アントーン・トーバート/ルーベン・プラ/タルカン・ドスピル/ヒース・C・ヘイン/モータウン・モーリス


アメリカ北部、どこかの田舎町の山奥で住民が次々と行方不明になる事件が発生していた。市長に雇われた傭兵部隊がそこへ乗り込むと、火を噴き空を飛びホームレスを操る伝説の魔獣ドラゴンが現れる。


予告編

感想




DVDスルーの映画って月に1本は必ずミリタリーマニア向けの戦争アクションがリリースされてるんですが、私はあまり興味が湧かないジャンルなのでいつもスルーしてるんですよね。で、この映画もパッと見それ系っぽかったので危うくスルーしそうになってしまいましたが、よくよく見るとドラゴンが火を噴いていらっしゃる。どうやら3月公開の「モンスターハンター」に便乗したモンスターパニック映画のようです。



どうでもいいけど私はモンスターハンターなるゲームはやったことがないので映画版も見に行くつもりは全くなかったのですが、ここ最近ずっと映画館では邦画とアニメしかやっていなくてもう我慢の限界なんです。邦画やアニメ以外ならもう何でもいいから映画館で何か観たい!という気分なので「モンスターハンター」を観に行こうかなと考えています。どうも映画版はゲーム版とは別物のようですしね。かえって未プレイ者の方が先入観が無くていいかもしれません。



それはともかく、傭兵とドラゴンが戦う映画ならスルーしちゃいかんだろうと本作を借りてきたわけですが、まあくっそ下らなかったです。観てるだけで知能指数がどんどん下がっていく感覚。こういうのってテレ東放映時にボゲーと眺めるのが一番楽しめるのであって、わざわざ新作料金でレンタルするもんじゃないですね。



しかも、時間がもったいないから晩ご飯食べながら観始めたら初っ端から血まみれの生首は出てくるわ、それを見た傭兵がゲロを吐くわ、長々と立小便するわと飯がまずくなる不快な映像ばかりで腹が立ちました。軍人上がりの傭兵が生首ごときでゲロ吐いてんじゃねえよと。自己責任? まあそうですね。良い子は食事しながらクソ映画を見るのはやめましょう。



内容的には、行方不明者が続出する森にやってきた傭兵部隊がドラゴンと出くわして戦うというだけで、特に大した見どころもありません。ドラゴンは特にひねりのない造形でクオリティも初代PSレベルだし。しいて言えば空飛び火を噴くだけではなく、ホームレスを操ってイケニエを捧げさせたりしてるところくらいですか。ただの時間稼ぎ臭いですけどね。他にもツッコミどころは満載なんですが、説明するのが面倒なので挙げるのはやめておきます。



唯一面白かったのは、顔のデカいオッサンが爆弾を抱えてドラゴンに食われてしまい、主人公がその爆弾を撃って爆発させた後の展開です。展開というかエンディングなんですが、食われたはずのオッサンが糞まみれで生き延びているっていう。「喰われても噛まれなかったんだよ」となぜかヌイグルミのリスに話しかけている映像がなかなかシュールでした。


コメント