概要
原題:GIRL ON THE THIRD FLOOR
製作:2019年アメリカ
発売:プルーク
監督:トラヴィス・スティーブンス
出演:フィル”CMパンク”ブルックス/トリエステ・ケリー・ダン/サラ・ブルックス/エリッサ・ダウリング/カレン・ウォディッチ/トラヴィス・デルガド/マーシャル・ビーン
ダメ男だったドンは妻が妊娠したのを機に生まれ変わって出直そうと、田舎に中古住宅を購入する。そこはとても古い家だったが、ドンは一人でじっくりリフォームしようとしていた。だが、いざ取り掛かると家のあちこちから気色悪い粘液やらビー玉が飛び出してくる。そのうえ、急に現れた金髪美女に誘惑されたドンはつい浮気をしてしまう。
予告編
感想
またしてもゲオ先行の事故物件系心霊ホラー。
「呪いの怨恨」「恐怖物件」「事件物件」と似たようなのが続いていたのでさすがに少し食傷気味でしたが、本作はこの中では一番面白かったかなと思います。
家からドロドロ噴き出す黒いヘドロや白い粘液、顔面ズタズタの女性型クリーチャーなど気色悪さ抜群なところが良かったですね。お上品で乾いた心霊物も嫌いではありませんが、そういうのが続くとやっぱり汁気を含んだジューシーなホラーを見たくなるものです。
内容は、横領に浮気とろくでもない経歴を持つドンという男が、妊娠した妻のために心機一転出直そうと田舎の古い家を買い、リフォームに励むが怪奇現象に見舞われるというもの。
この手の映画を続けて観てると毎回思うんですが、向こうの人はボロい家を買って自分で手直しするのが一般的なんですかね。みんな当たり前のように高いDIYスキルを持っていらっしゃる。
しかし事故物件だろうと幽霊屋敷だろうと気にせず買ってしまうのはまだ分かるんですが、本作のそれは「元売春宿」です。いくら100年前の話だからと言って、そんな物件を買おうなんて普通の人は絶対考えないと思うんですが…。築100年以上が確定してる元売春宿なんてタダでも嫌だな。いや、金貰っても住みたくないな。取り壊した方がいいですね。間取りも売春宿ならではといった個性がありお化け屋敷ホラーとしては目新しさを感じたものの、あんなもん出てきたら普通住むのを諦めるでしょ、っていう。
しかもドンが頑張って綺麗にリフォームしようとしても、配管から黒い粘液が噴出してくるわ、シャワーから白い粘液が噴出してくるわととにかく汚い粘液まみれに。さらに家の至る所からビー玉がポロンポロン落ちてくるし、壁の中に古いカツラが埋め込まれていたりと普通の人なら絶対挫折するような現象が多発。
で、ドンはふらりと現れた金髪美女とあっさり浮気。改心し切れてないクズ野郎だったようです。と言ってもこの金髪美女はこの家の怨霊なわけですが、色々な汁を垂れ流すこの家といい怨霊と浮気してしまう旦那といい、ちょっとシャイニングを思い出しました。しかし本作があんな風に芸術的な方向に行くはずもなく、雰囲気的には「喰らう家」に近いような心霊ゴア祭りに発展。と思ったら本作の監督トラヴィス・スティーブンスは「喰らう家」の製作者だったようで。こういうグチャドロお化け屋敷がよっぽど好きなんでしょうね。好きなものを好きなように作った感があって楽しめました。ジャケに書いてある「至極のホラー大傑作!」はさすがに大げさですが、まあまあの良作だったと思います。
…あと最近しょっちゅう同じこと書いてる気がしますが、本作も登場人物が少なく殺され役も少ないという問題があります。いや、本作は怪奇現象やクリーチャーそのものに充分見ごたえがあるので別に殺され役が少なくても別に構わなかったのですが、作り手がそれでは不十分だと思ったらしく、ドンの飼い犬が無残に殺害されてしまうシーンがあります。これはちょっと良くない。人が殺される場面は見たいけど動物はさあ…。
コメント
>人が殺される場面は見たいけど動物はさあ…。
その通りです!
クソ&ビッチはいくら殺されても構いません(むしろド派手に殺されてほしい)が、犬とか鳥はアウトですよね~。とても共感できます。犬を飼ってるんで許せません。笑
あ、ちなみに先日乗ったレヴォーグは新型ではなく旧型STI仕様のものでした。それでもアウトバックより断然楽しい乗り心地でしたよ~!
旧型とはいえSTIですか。考えてみたらまだ新型が代車で出るわけないですね。しかし旧型でもいいから乗ってみたいもんですなあ。私も車検には一週間かかるんで代車が出る予定なんですが、たぶん軽だろうな…