概要
原題:HOST
製作:2020年イギリス
発売:ツイン
監督:ロブ・サヴェッジ
出演:ヘイリー・ビショップ/ジェマ・ムーア/エマ・ルイーズ・ウェッブ/ラディーナ・ドランドヴァ/キャロライン・ウォード/エドワード・リナード
コロナ禍でヒマを持て余していたヘイリーたち6人は、ズームを使ってオンライン降霊会をする。だが、いざ降霊しようとした時に霊媒師宅に宅配便が届き、霊媒師が離脱。それでもふざけ半分で霊を呼んでみると、とんでもない悪霊が来てしまうのであった。
予告編
感想
世界がコロナ禍に見舞われてから急速にシェアを伸ばしたweb会議サービス「zoom」をネタに使ったホラー映画。と言っても別にzoomでなければいけないということもなく、WebExでもteamsでも何でもいい話ですが。
まあしかしzoomは他のやつより使いやすいですよね。うちの会社でも取引先と打ち合わせをする時はもっぱらzoomを使うようになりました。仕事だけでなく、明日はガーナアーリア人総決起集会(「アフリカンカンフーナチス」ファンの集い)がzoomで開催されるということで私も参加申し込みをしてみました。数年前までならそういうマニアックなイベントは東京でしかやらないのが当たり前だったので、こんなド田舎からでも気軽に参加できるようになったのは大変ありがたい。これはある意味コロナ禍のおかげなので少々複雑ですが。
仕事もイベントも飲み会も全部zoomで出来る!っていうことでこれはホラー映画にも使えるんじゃないか?と誰かが考えるのも至極当然の流れです。新しいネタはまず低予算ホラーで使われるというのもよくあること。
本作はそんなzoomで交霊会を開いたら悪霊がやってきてしまってひどい目に!という映画です。いくら何でもオンライン交霊会とかアホらしくてやってられんだろ…と思いましたが、よく考えたらガーナアーリア人総決起集会の方がアホらしかった。
それはそうと、霊媒師の指示で安全に交霊会を楽しむはずだったのにバカな嘘をついて悪霊を呼び寄せてしまうのが中国系の女っていうのがヘイト丸出しで笑えます。災いを呼ぶだけでなくめちゃくちゃ性格も悪いし。ただ西洋人は中国だけじゃなくアジア系を全部一緒くたにして憎悪を向けてきてそうでちょっと居心地が良くないんですがね。何もかも中国共産党が悪いというのに。
正直zoomをウリにしてるだけの色物だろうと思って期待していなかったんですが、心霊を使った恐怖演出は意外とレベルが高く、ヒタヒタと近づいてくる静的なものから派手なポルターガイスト現象まで緩急織り交ぜて効果的に怖がらせてくれて良かったです。
ただ、悪霊がzoomを通じて行き来して参加者を襲ってるのか?…と思うとやっぱりアホらしくもなってきますが。最近の悪霊も悪魔もハイテクに対応しすぎなんじゃないかと。
また、本編が終わった後にメイキングが入りますが、それの意義が全く分からなかったです。単なる上映時間の引き伸ばしなんだろうけど。一応本編69分ってことにはなってますが、その余分なメイキングを除けば本編は実質56分ぐらいしかありませんからね。まあこの内容でダラダラ90分やられても困るし、それで充分だと思いますが。
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