「ヒドゥン・シークレット」 感想 そのコインに価値はあるのか?

概要

原題:My Stepfather's Secret

製作:2019年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:マイケル・フェイファー

出演:パリス・スミス, ヴァネッサ・マーシル, エディ・マクリントック


夏休みに実家に帰ってきた大学生のベイリー。だが、たった一人の母親はいつのまにか怪しげな健康生活コンサルタントの男・ヒューゴに夢中だった。どうしてもヒューゴを受け入れられないベイリーは友人たちと彼について調べるが…

予告編がないので本編

感想




アマゾンプライム配信のテレビ映画。


今回の主人公はシングルマザーではなくその娘ベイリー。カネ目当て?の怪しい男ヒューゴが近づいてきて母親が引っかかってしまい、結婚までしてしまうが、ベイリーはヒューゴを受け入れられずにすったもんだする話。テレビ映画としては手堅く出来ているので退屈せずに観られますが、大筋はめちゃくちゃありがちな内容です。特にエキサイティングなアクションやショッキングな恐怖演出があるわけでもなく、これといって語りたくなるシーンは何もありません。



ただ唯一目新しいのは、ヒューゴが狙っているベイリー家の資産が仮想通貨だったっていうところですね。本作に出てくる仮想通貨はネクスコインという名前で、作ったのがヒロ・マザキとかいう日本人。やはり仮想通貨と言えば日本人なのか。しかし、ググってみたらネクスコインという名の仮想通貨は実在しているっぽいんですが、これはたまたまですかね。ありがちなネーミングではあるけど。



それにしても、果たして仮想通貨それもアルトコインに人を何人も殺めてまで手に入れる価値があるのか。実際のところ仮想通貨そのものに価値を感じているのではなく、それで換金できる法定通貨がほしいだけでしょう。特に根拠も何もなく価格が乱高下する仮想通貨にはギャンブルかトレーディングカード的な存在価値しか私には見出せません。



そういうことで私は仮想通貨には手を出さずじまいだったんですが、さすがに去年から今年3月頃にかけての仮想通貨、特にビットコインの爆騰ぶりには苦々しい思いを抱いていました。こんだけ上がるなら電子ゴミと思ってても買っとけば良かったのかなと若干後悔していたのです。ババ抜きは最後にババを渡して抜ければ勝ちなのだから。とはいえあれだけ値上がりしてから買うのもアホらしい。いくらなんでもあれはバブル以外の何物でもない。と思っていたらイーロン・マスクの放言や中国のマイニング規制などのおかげで崩壊の兆しが見えてきましたが。



別にチューリップ的なバブルを形成するのは勝手なんだけど、それが崩壊することで株価にまで悪影響を及ぼされるのがはなはだ迷惑極まりない話です。S&P500に採用されたテスラがビットコインを保有したことでビットコイン価格が米国株に関連付けられてしまい、最近は株価が値下がりした時に「ビットコインの下落が重しになった」などと報道されることもあり、鬱陶しいことこの上ないんです。こっちはビットコインほどバブってないんだから巻き込むんじゃねえよと。



かと思えば反発もものすごいし、先が読めない。とにかくボラティリティが高すぎてとても持つ気にはなれません。土日も24時間動いてるから気の休まる時がない。あれを持っていられるのはよほどのブロックチェーン信奉者かギャンブラーだけでしょう。



それでもビットコインはまだしも、有象無象のごとく湧いて出てくるアルトコインはまさに電子ゴミの極み。ドージコインのようなジョーク仮想通貨まで暴騰しているのを見ると投機家の欲の深さに空恐ろしくなります。お金って一体何なんでしょうね。


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