概要
原題:The Driver
製作:2019年タイ
配給:彩プロ
監督:ウィッチ・カオサヤナンダ
出演:マーク・ダカスコス/ジュリー・コンドラ/ノエラーニ・ダカスコス
世界にゾンビが蔓延る中、人々は小さなコミュニティを作って何とか生存していた。だが、ある時裏切り者が現れコミュニティにゾンビが侵入。コミュニティの治安維持係のザ・ドライバーは妻を殺され、娘と共にBMWで脱出。北にあるという安息の地を目指す。しかし、ザ・ドライバーもゾンビに噛まれてしまっていた。
予告編
感想
タイ産のゾンビ映画。
この邦題、このジャケ絵のうえにマーク・ダカスコス主演ということで、さぞかし痛快なB級ゾンビアクションなんだろうと思って観てみたら、全然違うにもほどがありすぎた。今年最悪の詐欺映画と言っても過言ではないでしょう。さすが彩プロの仕事は一味違う…
内容は、ゾンビが蔓延る世界で崩壊したコミュニティから脱出した父親と娘が安息の地を目指してBMWを走らせるという話。脱出時に父親がゾンビに噛まれてしまっており、12時間程度でゾンビ化することが確定しているため、安息の地を目指しながら娘に銃の撃ち方や車の運転を伝授していくロードムービー的な雰囲気。ところで娘役の名前がノエラーニ・ダカスコスとなっていますが、もしかしてマーク・ダカスコスの実の娘なんでしょうかね。
こういう話だと当然最後には父娘の別れが待っているわけで、その経過には怒りも笑いもなくただ静かな悲しみと親子愛が流れるのみ。ゾンビの出番もあまり多いとは言えず、「怒りのゾンビロード」感はまるでなし。これが詐欺でなくて何だというのか。
ついでに言うとゾンビ化するまでに娘を安全なところに連れていきたい、生きる術を教えてやりたいという父親の願い、愛情が主題なのに「アンデッド・ドライバー」というタイトルはひどいにもほどがあると思います。冗談抜きで本年度最悪の邦題じゃないかな。
そういうものだと思って観ればそこそこ悪くない出来だとは思います。ただいかんせん私の好みではありませんでした。私はもっと人がゴミのようにモリモリ死んでいったり喰われたりするバカ映画が好きなので、本作のように愛をテーマにされると人の命が重くてしょうがない。愛する者との死に別れで感動させようとする映画は苦手なんです。
ということであとはすごくどうでもいい話をしますが、この映画はやたら画面にBMWが出ずっぱりなんですよね。BMWの宣伝かなと思うくらい映りまくってる。確かにちょっとかっこいいし乗ってみたくならないと言えば嘘になりますが。ただ、この映画に出てる型はいいけど現行の4シリーズクーペとか正気とは思えないほどカッコ悪くなってるんですよ。まあどうせ私が買うことはないから別にいいんですが、一度現物を見てみたいもんですね。
コメント
ご推察のとおり、ノエラーニ・ダガスコスはマークの娘さんですねー。もっというとジュリー・コンドラはマークの奥さんだそうです。
それはそうと、これ娘だけでなく奥さん役もリアル奥さんなんですか。それを先に知っておけばB級アクションスターの公私混同っぷりを味わう別の楽しみ方ができそうですね。
そうですねー。自分は、もしもダガスコス家が終末世界に転移したら的な捉え方をして楽しんでました(笑)
バトルオブチェルノブは半端ない駄作ですが尺は短いので何とか耐えられないこともないかなと。先にクソ映画を観ておけばウィッチサマーがより楽しめると思いますよ。
携帯ショップは確かに覚えることが多そうで大変ですね。平日そんなに時間がないってことは通勤時間長いんですか? しかし月10休みとはうらやましい…何というスーパーホワイト企業…私もそういう会社に転職したいものです。