「サブジェクトX 消えた被験者」 感想 君の肝臓はいらない

概要

原題:Campus Caller

製作:2017年カナダ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:ジョージ・アーシュベイマー

出演:ヴィクトリア・プラット/アイルランド・ボールドウィン/ダニエル・ベーコン


夫が殉職し休職中の刑事ヴィクトリア。ある日、大学生の娘と連絡が取れなくなり学校へと向かう。そこで初めて除籍処分となっていた事実を知り寮に残された資料から、授が研究する大学のビッグプロジェクトに関わっていたこと、そしてその研究を反対する活動をしていたことを突き止める。

(↑アマゾン商品紹介より)


予告編

感想




今日もアマプラ配信の新作テレビ映画。

飛び抜けてアレな部分はないものの、内容がスッカスカで全体的に隙のない安っぽさ。これは全く面白くないの一言です。楽しく突っ込みを入れられるポイントもないし、何の存在価値もない。向こうのヒマな主婦がソファーで寝っ転がって雑誌とか読みながらチートスとペプシ片手にゲボハハハと笑いながら軽く流し見るために作られた空虚な映像といった趣き。作り手の志や情熱がまるで感じられないタイプのテレビクソ映画。普通に考えてそんなもんいちいちサブスクで配信する必要は全くない。しかし、アマプラはそういう有象無象のクソ映画の刺激臭で満ち満ちているからこそ私のようなコバエを引き寄せるのです。



とはいえ私もクソ映画なら何でもいいというほど悪食なスカベンジャーでもなく、最近ストレス過剰&熱帯夜で著しく寝不足なのもあって途中で寝てしまいました。最後は起きたけど案の定どうでもいいオチだし。こういう一見お行儀のいいクソ映画が一番タチが悪いんですよ。何でもいいから何かやらかしてほしい。

それにしても今日は暑い。極寒の国のはずなのにどうしてこんなに暑いんだ。



本作の内容は、大学で行方不明になった娘とその親友を探すおばさんデカの話。娘たちはノーベル賞教授の怪しい研究を探って邪魔していたとのことなので、その研究室では人体実験やらの後ろめたい何やらが行われていたらしい。娘たちは口封じに始末されたのか、それとも実験台にされたのか。



何にせよ実にありがちなサスペンスで、こちらの予想をはみ出すものを一つも見せてくれないのでただただ凡庸と言うしかない。既存のフォーマットに従ってるだけ。完全に火サス以下のレベル。しかもノーベル賞教授の研究は「ガン治療」であり、動機は「自分の肝臓ガンを治したいから(余命半年)」という至極安直なもの。肝臓ガンのことはよく知らんけど、当てにならない治療法の研究で人体実験して何人も闇に葬るくらいなら、まず自分に肝移植でもしておけばいいんじゃないですかね。


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