概要
原題:In the trap
製作:2019年イタリア
発売:プルーク
監督:アレッシオ・リグオーリ
出演:ジェイミー・クリストファーセン/デイヴィット・ベイリー/ソニア・カリングフォード/ミリアム・ガランティ/パオラ・ボンテムピ
フィリップは幼い頃に妹を殺害され、その後、母を亡くしてひとり暮らしをはじめる。生まれ育ったこの家の「得体の知れない悪魔的存在」に今でも取り憑かれている。そして、恋人キャサリンにもその得体のしれない魔の手が迫って…。
(↑ゲオ公式HPより)
予告編
感想
ゲオ先行プルーク配給のイタリア製オカルトホラー。
基本的には神父が悪魔祓いをするエクソシスト的な内容ですが、中盤から幻覚とか主人公フィリップの精神世界に入っていき何だかとても眠たくなる展開に。途中で3時間くらい寝てしまいました。
フィリップは幼い頃に妹を何者かに殺害され、それ以来「得体の知れない悪魔的存在」に怯え続け自宅に閉じこもる生活を送っている。母亡き後は神父のお世話になりつつ恋人のキャサリンと幸せを掴みかけるが、彼女に悪魔が憑りついてしまい…
この「得体の知れない悪魔的存在」が現実のものなのか、それともフィリップが精神を病んで見ている幻覚なのか?っていうあたりが「ミステリーとサスペンスのエッセンスを取り入れた革新的ゴシックホラー」なんでしょうけど、正直幻覚オチはつまらないうえに腹立たしいので絶対やめてほしい展開だし、かといって悪魔が本当にいるんだとすればそれはなるべく早い段階ではっきりさせてほしいところ。どっちもあり得ますよ~さてどっちでしょ~と曖昧でどっちとも取れる思わせぶりなシーンがダラダラ続くのはかなりつらい。眠たい。だんだんどっちでも良くなってくるし。
以下ネタバレ
しかし軟弱な引きこもりで冴えない風貌のフィリップ君が妙にモテモテなのが気にかかる。悪魔が乗り移った女が迫ってきているのかもしれないけど、やっぱりあのモテっぷりは幻覚なのではないか。と思っていたら、実は悪魔が幻覚を見せていたんだよという合わせ技だった。これはそれなりに意表を突かれましたが、神父が頭突きを喰らった後からの展開が全部幻覚だったとするとちょっと長すぎではないか。悪魔ってその辺本当に何でもありのわりには結局見破られるし、何かと都合のいい悪役だなと。
全体的にあまり関心が持てない内容なのはやはりキリスト教における「祈りこそが最大の武器なのです」というようなメッセージ性が強すぎて無神論者やスパモン教信者には気持ち悪く見えて仕方ないからでしょうか。得体の知れない「悪魔」が当然のように存在する世界観も胡散臭いし、そんな悪魔の棲む自宅に引きこもり続けていたフィリップ君の気持ちも分からん。やっぱりこの手の純オカルト悪魔憑きホラーは信心深い人じゃないと楽しめなさそうですね。
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