概要
原題:APE VS MONSTER
製作:2021年アメリカ
発売:プライムウェーブ
監督:ダニエル・ラスコ
出演:エリック・ロバーツ/アリアナ・スコット/ケイティ・セレイカ/シェイン・ハーティガン/ナレク・キラコシアン/イリーナ・ピカード
宇宙からの飛行物体が、北米の砂漠に墜落。それは30年以上前に打ち上げられた宇宙探査船で、驚くべきことに、実験動物として乗せられた猿のエイブラハムが生存していた。大気に触れて巨大化したエイブラハムは、研究施設から脱走。さらに、墜落地点で外宇宙物質に接触したトカゲが、巨大生物に変身。2体の怪獣により、アメリカは未曾有の危機を迎える。科学者のリンダは、外宇宙からの信号が2体を操っていることに気づく。怪獣たちは、地球征服を狙う異星人が送りこんだ侵略兵器だったのだ。
(↑プライムウェーブHPより)
予告編
感想
「ゴジラ vs コング」の公開に合わせてアサイラムが排泄したうん…モックバスター。
ジャケットは騙す気満々ですが、邦題をゴジコンに寄せていないのはプライムウェーブなりの思いやりでしょうか? 「ゴリラ vs トカゲ」にしてもおかしくない内容ですが。まあ出てくるのはゴリラですらなくてえらい貧相なチンパンジーなんですけどね。
ちなみに何年か前に「ロード・オブ・モンスターズ」というパチモンが同じアサイラム&プライムウェーブから出ていました。そちらはあのクソ映画の匠マーク・アトキンス監督作ということで結構アレなツッコミどころ・見どころ満載の面白いクソ映画だったんですが、本作はそれとは別に何も関係ありません。
監督のダニエル・ラスコは「トップガンナー」とか「シスターズ異常な愛情」を撮ったお方。トップガンナーも大概ゲボ吐きそうなほどの腐乱臭を放つ生ゴミでしたが、本作はそれに輪をかけてひどい。100人中99人が開始15分以内に脱落することでしょう。あまりに空虚すぎて私もほとんどよそ見していました。
最近のアサイラム作品では大変よくあるパターンなんですが、軍人と科学者がひたすらそれっぽくウダウダ揉めてるだけで、チンパンジーもトカゲもちっとも画面に映りゃしない。対決シーンなど正味30秒ぐらいでチンパンジーがトカゲの首をポキッと折って終了です。せっかく3Dモデル作ったんだからもうちょい動かしてもバチは当たらんと思うんですが。一体どんだけ製作費をケチっているのか。チンパン&トカゲに対抗するのもヘリ1機だけだし。着ぐるみでやった方がマシなんじゃないかな。何なら人形劇でもいいよ。
まあ、チンパンジーなんて特に好きでもないから別にそんなに活躍しなくてもいいっちゃいいんですけど。それにしても、主人公の女性科学者がブリブリ怒って周囲と対立しているところばかり延々見せられても意識を保つだけで一苦労です。最近のアサイラムもいっちょまえにポリコレを気にしているのか知りませんが、主人公が毎回のように女性科学者or軍人になっています。ついでに言うと父親と微妙に険悪な関係になっているパターンが異常に多い。「アルマゲドン2021」、「デイ・アフター・トゥモロー2021」、「モンスターハントレス」とどれを観ても非常に画一的な印象。チェーン店みたいなマニュアルに沿って作っているんでしょうなあ。
コメント
これは・・・相変わらずアサライムは低プライドの仕事が早いようで笑
原題のエイプってまんま猿って意味なので脅威の響きが全くない・・・。
だまされて借りちゃった人を少しでも楽しませてあげよう!という心意気がまるで無いのがかえって清々しいですよ。原題の「猿VS怪物」だったらキャッチコピーを「勝手に戦え!」に変えたくなりますね。