ホラーマニアを自称しつつ恐ろしくて未だに観てない恐怖映画

ホラー映画の魅力に憑りつかれて20余年、もうどんなホラー映画を観ても刺激に慣れすぎちゃって「怖い」なんて感情はもう失くしてしまったよハハハ…というようないっぱしのホラーマニア面をしてこんなブログをやっています。が、実際のところ全然そんなことはなく、





↑未だにホラー映画を見る時はこんな感じでビビりながら鑑賞しております。


…というのはちょっと大げさでしたが、あまりにもやばい残虐だグロイよとマニアの間で囁かれている一部の作品についてはどうしても観る度胸がない。私が観られるスプラッターの限界は「武器人間」「グリーン・インフェルノ」「ビヨンド・ザ・リミット」ぐらいなんです。評判の悪いクソ映画を観る覚悟だったらいくらでもあるんですがね。しかし「別にボクはそんな悪趣味な人間じゃないし」みたいなフリをして目をそらし続けてきたアレやコレが気づけば結構な数になってきている。今日はその辺の作品をいくつか挙げてみようかなと思います。まあたとえオススメされようが「そんな大したことないしwざっこw」などと煽られようが絶対観ませんけどね。


ただ絶対観ないと決めているがゆえにネタバレ解説などは読み漁ったことがあるものばかりなので(見たくはないけど興味はあるという…)中途半端に内容を把握してたりしますが。



「マーターズ」



2007年のフランス映画。なんか宗教的かつ哲学的な感じで老人が少女に残酷なカワハギ拷問の限りを尽くすらしいです。そんなもん絶対楽しいわけがないんですが、最近プライム入りしたのでツイッターではそこそこ話題になっており観るべきホラーの一つに数えられている模様。あの頃のフランスは良質なスプラッターを連発しており、これや下の2つとアレクサンドル・アジャの「ハイテンション」などを合わせて「ニューウェーブ・オブ・フレンチホラー」とか言われてもてはやされていましたからねえ。結局私は「ハイテンション」ぐらいしか観てないわけですが。他のパスカル・ロジェ監督作品は「トールマン」も「ゴーストランドの惨劇」もちゃんと観たんですが、一作目のこれだけはどうしても食指が伸びない…



「屋敷女」



これもニューウェーブ・オブ・フレンチホラーの一つ。一人で留守番していた妊婦がサイコな女に襲われてとんでもなく酷い目に遭う話。これも最近ノーカット完全版が上映されてツイッターではそこそこ話題になり、観るべきホラーの一つに(略)。ハサミでジョキジョキ切るシーンのことは観た人の感想文を読むだけでお腹いっぱいでありとても観る気にはならない。リメイク版の「インサイド」は非常にマイルドでそこそこ楽しめましたけどね。



「フロンティア」



これもニューウェーブフレンチ。フランス版「悪魔のいけにえ」的な内容とのこと。これは私が昔よく見ていたホラー映画レビューサイトの「Nice to meet you!」ってところがあって(一応まだ残っているのでリンクしておきました)、そこで「上映禁止にすべき」「一般人に見せるべきじゃない」とまで書かれているのを見ていそいそとDVDを購入してきたものの、それから10年以上経ってもそんな残虐なものを観るテンションにならず、未だに棚の肥やしになっている作品です。



「ファニーゲーム」



ミヒャエル・ハネケ監督の超有名な胸糞映画。これはスプラッターじゃないけど、内容は幸せな一家がひたすらチンピラたちに痛めつけられて殺されるというもので、とにかく観客の気分を悪くさせるために作られたと思われる異様な作品。観たいな観たいなとは思いつつどうも手が出なくて今に至る。しかし何も知らずに観るならともかく、胸糞と分かっていて観るのもいかがなものだろうか?別に胸糞悪い気分になりたいわけじゃないし…



「ムカデ人間1~3」



トム・シックスとかいうサイコ野郎が撮った超悪趣味ホラー映画。人間の口とケツの穴を縫い合わせて何人か数珠繋ぎにしたのがムカデ人間とのこと。先頭打者はともかく二人目からは強制的にうんちを食わされて消化して後ろにまたダシガラうんちをぶち込むわけで、あまりにも気色悪いことこのうえない。こんな品性下劣なものを見たがる人がいるなんて…! と言いつつこれはその奇抜さからも知名度抜群で、私のリアル知人の中にも観たと語る者がおり、案外幅広い層に目撃されている模様。ということでゲオで手に取りかけたけど、やっぱ無理。1作目は割とマトモだが2作目がとくにエグくて観てられないと評判です。



「セルビアン・フィルム」



旧ユーゴスラビアの辺りは恐ろしく危険な匂いがする地域ですが、そのイメージを裏付けるような激烈にアンダーグラウンドな雰囲気が漂うスプラッター??映画。かなり話題にはなってましたがこれだけは何があっても絶対観たくない。内容は書くだけでも魂が穢れてしまいそうなほどアレだし、何かと潔癖なグーグル様にも容赦ないペナルティを課せられそうなので何も書けません。



他にも人肉饅頭とか古いドイツ映画(ユルグ・ブットゲライトとか)もありますが、今日はこの辺にしておきます。



コメント

切り裂きシンザ さんの投稿…
ども、マーターズだけは見ましたw
ゴア描写は思ったよりましでしたが、拷問を受ける理由がアレなので確かに胸糞系ですね。興味がわかなければ無理することはないでしょう。ムカデ人間は私も絶対見ないと思います、想像するだけで気持ち悪いw

他の映画も軽くググりましたが確かに見なくてもよさそうですね。
岩石入道 さんの投稿…
どうもこんにちは。
いや、むしろ興味は人一倍あったんですよ。ただ、私がチキンだから怖くて未だに観れてないというだけの話なんです。内容を勝手に想像して膨らませまくっているので実際観たらそこまででもないかもしれませんけどね。と思ったらマーターズのゴア描写は思ったよりマシだったんですか。うーん、それならやっぱり観とこうかな…?
匿名 さんのコメント…
いつも楽しく拝読しております。
一応全部観てますが自分の中ではセルビアンだけは別格な感じで今でも観たことを後悔してます。生理的的嫌悪感の範疇で語れるのがムカデならこれは範囲外でしたね。嫌いな人にそっとおすすめしたい。。かわいらしい子役が主人公の息子役で出てるんですけど、内容が鬼畜すぎてよく親がOKしたなと思います。
岩石入道 さんの投稿…
>2021年9月1日 21:29の匿名さん

コメントありがとうございます。
これらのゲテモノを全部消化したとはかなりのツワモノですな。しかしそんな方でもセルビアンは観たことを後悔しているほどなんですか…怖すぎる…
ムカデは話を聞く限り1だけなら観れなくもなさそうなんですが、そうすると続編も観ないと気が収まらないだろうし、かといって2はとても耐えられそうになく。にしてもあんなんに子役が出てるとは驚きです。親はよほどのホラーマニアなんでしょうかね。
匿名 さんのコメント…
「マーターズ」はどっちも見たが痛かった。
「ムカデ」は全て見たけど、どんどんメタになっていった。

「ファニーゲーム」は胸糞映画として挙がる(挙がっていた)のですが、
やたらカメラ目線で語りかけてくるのがシュールで面白かったです。
1997年の最新感覚では被害者視点で感情移入していたんでしょう。

少年にズタ袋をかぶせた不穏な広告画と違って、
酷い事をしている場面が売りではなく、極力見せていません。
ひたすら観客に語り掛けてくるヘンテコな部分から察する映画です。
コメディとなった「ムカデ」も似た部分があります。
岩石入道 さんの投稿…
> 2023年11月10日 21:29 の 匿名さん

コメントありがとうございます。
どうも話を聞いていると、ムカデやファニーはそこまで構えるほどのものでもなさそうですね。
何も知らずに見るからこそダメージを負えるというか。
観る前に妄想を膨らませすぎると肩透かしを食らいそうなので、ここまで来たら逆にガッカリしないよう見ないままにした方がいいかな?
と思いつつ最近U-NEXTに来ていたのでウォッチリストに入れてたりします。