「7つの大罪 欲望に囚われて」 感想 動物の絵に憑りつかれたセレブ家族

概要

原題:ART OF THE DEAD

製作:2019年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:ロルフ・カネフスキー

出演:タラ・リード/リチャード・グリエコ/ジェシカ・モリス/ルーカス・ハッセル/マーク・ジャスティス


絵画オークションで「罪のコレクション」という7枚組の絵画を落札したウィルソン夫妻。だが、その絵画は所有者の心を操り、悲惨な最期を遂げさせてきた過去があった。



予告編

感想



アマゾンプライム配信のゲテモノホラー映画。

シャークネードのケバケバサイボーグおばさんことタラ・リードが主演のように見せてますが、実際はチョイ役。あんまりじっくり見たい顔ではないので別にいいけど。ちなみにアマゾンでは「エロティック・ホラー」とか煽っちゃってますが、もしタラ・リード主演でそんなんだったら違う意味で恐ろしすぎて手が出ませんね。



そんな本作はまたしても恐怖のitn印ですが、これはそこまでひどいクオリティではなくて一安心。しかし悪趣味さという意味では結構ひどい。ご飯食べながらは観られないレベルの気持ち悪さ。こんなゲテモノまでサラッと配信するんだからアマゾンプライムは本当に懐が深いなと思います。



内容は「7つの大罪」をモチーフにした動物の絵7枚セットを50万ドルで購入したセレブ家族が絵の呪いに憑りつかれて欲望を暴走させ、悲惨な目に遭わされるというもの。私は動物が襲ってくる映画が何より好物ですが、「動物の絵」が襲ってくる映画は初めて見ました。



ただ、動物の絵が襲ってくるだけなら良かったんですが、絵の作者ドリアンの亡霊までもが嬉々として襲ってくるのはいただけない。19世紀のジェントルマン的正装に加えてロンゲにチョビヒゲというビジュアルではなんだか安っぽいお笑いのように見えてしまう。ホラー的にもドリアンの亡霊が脅威なのか、それとも絵の呪いが脅威なのかが曖昧に見えてくるのでそこは絵に絞って欲しかったところ。絵の世界に取り込まれるくだりなんかは良かっただけに余計そう思います。



で、7つの大罪それぞれの動物の絵に魅入られたセレブ家族が強欲とか色欲を極端に暴走させてとんでもないことになっていきます。と言っても強欲や色欲は全然マシな方だし怠惰に至っては完全にお笑いですが、嫉妬(蛇)の絵に憑りつかれた女の子だけはやたら猟奇的すぎる。あんなレザーフェイス並みにエグいことをやらかしてしまっては正気に戻っても救われないのでは…と思ったら案の定1人だけ首チョンパで殺処分。暴食(豚)の絵を見て腹が破裂するまで水を飲んだ男といい、かなり張り切った汚いスプラッター描写が盛り沢山になってます。とはいえどうも全体的にとっ散らかっててあまり面白いとも怖いとも思えなかった作品ですが、インパクトだけはかなりあるのでゲテモノ好きな人なら観てみてもいいのではないかと思います。


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