「猟奇的な同級生」 感想 ヒザ殺しおばさんの恐怖

概要

原題:Dying for the Crown

製作:2018年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:サム・アーヴィン

出演:エイプリル・ボウルビー/キム・ディレクター/マイク・フェイオラ


高校のホームカミングでクイーンに選ばれたイザベル。だが檀上で同級生のアンドレアに絡まれ、もみ合いの末に彼女を落下させてしまう。20年後、結婚して花屋を経営していたイザベルは同窓会でアンドレアと再会。店員として雇ってほしいと懇願され、つい聞き入れてしまうが…


予告編

感想




毎度おなじみReelOneEntertainmentの白人有閑マダム向けテレビ映画。


今回の主人公はシングルマザーではないものの、いつものように白人ママがサイコなストーカー女につきまとわれる話。向こうの有閑マダムはそんなにサイコストーカーにつきまとわれるのが観たいんでしょうか。そういう願望でもあるのかと疑ってしまうくらいに毎回毎回同じような話すぎる。それに私のようなオスのイエローモンキージャップが観てても不毛な気がしてきたのでそろそろこの手のテレビ映画からは卒業しようかな…と検討しております。



で、今回のサイコストーカー女であるアンドレアは、アメリカの高校の一大イベントである「ホームカミング」でクイーンになることに異常な執着を持っています。投票で選ばれたイザベラに不正だなんだと難癖をつけて檀上で冠を奪おうと暴れる実に痛々しいサイコ女です。そもそもホームカミングクイーンとやらに一体どれほどの価値があるのか、石の裏に住み着くシデムシの如き陰キャである私にはまるで理解が及びません。もし私がアメリカの高校生だったらそんな糞みたいなイベントは何が何でも欠席するに決まっているし、もし無理強いされようものなら会場にコモドドラゴンを放ってしまうかもしれません。



しかもアンドレアは20年も経ってからイザベラにつきまとい始めます。何のためにそんなことをするのか。復讐のため陥れたいのか、相手を自分に依存させたいのか、見ていてサッパリ分かりませんでした。しかし、終盤でアンドレアのとんでもない目的がバッチリ明らかに。言われてみれば一貫性はあるものの、異常すぎて全く予想できずかなり驚きました。




以下ネタバレ




アンドレアの目的はなんとイザベラの娘がホームカミングでクイーンに選ばれるように仕向けること。そのうえで改めてまた冠を奪おうと暴れるっていう。どんだけ欲しかったんだ。そんなくだらないものを横取りするためだけに2人も殺してしまうなんて…アンドレアはReelOneテレビ映画の中でも相当上位クラスのキチガイと言えます。


しかも邪魔者を口封じする時はスタンガンを使っていたのに、いざ本番のホームカミングではなぜか素手で殴り込んでくる漢らしさで笑いました。イザベラの娘の彼氏は屈強なアメフト選手ですが、アンドレアは弱点のヒザにケリを入れて一撃KO。

「ひざが死んだ…」

とうめいてしゃがみこむ彼の姿にも笑いを禁じ得ない。オチも死ぬほどしょうもない。全体的にはかなり退屈で非常に出来が悪いテレビ映画ですが、ここは白人有閑マダムになり切ってペプシとドリトスをつまみながらダラダラ視聴してみるのも一興かもしれませんよ。


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