概要
原題:Sommernachtsmord
製作:2016年オーストリア
発売:アマゾンプライムビデオ
監督:Harald Sicheritz
出演:Gregor Bloéb/Katharina Straßer/Clemens Schick
旅行者の遺体が山で発見された。捜査は一見平和な村の住民に疑惑の目を向かれる。
(↑アマゾン商品紹介より)
予告編
感想
オーストリアの田舎サスペンステレビ映画。アマプラ配信作。
「村人」と同じパターンでまたジャケ絵(サムネ画像)に煽り文句も何もなく、原題とかけ離れた「プレシピス」という謎の邦題。どこを検索しても誰も話題にしてないし私とjetさん以外誰も観てなさそうな映画です。
舞台はオーストリアのチロル地方というところで、景観が途方もなく美しいです。
↑これはフリー画像ですが大体こんな感じの美しすぎる村で汚い人間模様が繰り広げられます。こんな素晴らしい景色が見られる場所、一度くらいは旅行してみたいものですね。事件を捜査していた女刑事は「クソ山が」などと毒づきながら歩いてましたが。
ただ、綺麗なクソ山が楽しめても内容の方は…正直よくわからん。チロル地方のどっかの村でオルガン塔を作ろうとしているオルガニストの男フローリアンが、観光客の金持ち女モニカから多額の寄付を受ける。その後モニカの夫エルマールがカネを取り返そうと追ってくるが山でモニカの死体が目撃される。しかし警察が来た時には死体は消えてしまい…みたいな話だったかなと。
私がオーストリアの田舎の文化を理解してないのがいけないんですかね。そもそも「オルガン塔」って何なんだ。向こうのオルガニストは皆そういう建築物を欲しいと願っているものなのか。このオルガニストはそのカネを得るためにモニカを連れて山に登って星を見たりするわけですが、そのことを老婆みたいな顔の婚約者に罵倒されるシーンがちょっと面白い。
「あの場所は?彼女に星を見せたの?私たち2人だけの場所よ!」
「もうクズ共の場所ね!!!」
顔と圧が怖いんですよ…。こんな厄介な婚約者を激怒させてまで作りたかったオルガン塔とは何なのか。結局最後の方ではそんなのどうでも良くなってるような感じにも見えましたが。
モニカの死体がヘリに乗った警官に目撃され、その事件を捜査することになった女刑事が一応主人公っぽい感じです。が、彼女が捜査しても田舎のジジイは「女が警官になれるわけがない」と吐き捨て、全く協力しない。オーストリアの田舎は一体どれだけ遅れているのか。かと思いきや、その女刑事自身も「被害者は女性よ。何としてでも解決させるわ」と差別くさい発言をかましてくれます。被害者が男だったら真面目に捜査しないのか? ポリコレにうるさい昨今大丈夫かね。
で、モニカがオルガン塔のために寄付した金を取り戻すためにやってきた強欲な夫エルマール。彼がオルガニストの婚約者に「どこまで貪欲なの?」と責められて返す一言が印象的です。「カネはセクシーだから」ときたもんだ。進次郎か?
コメント