概要
原題:PLANET DUNE
製作:2021年アメリカ
発売:プライムウェーブ
監督:グレン・キャンベル/タミー・クレイン
出演:ショーン・ヤング/エミリー・キリアン/ シエナ・ファラル/アナ・テルファー/チェリッシュ・ホランド/マニー・ザルディバー
人類が宇宙に進出した未来。軍人のアストリッドは命令違反を犯してロシア人を救出したことで、懲罰として未知の惑星で遭難した貨物船の救助部隊に入ることになってしまう。しかもその惑星は砂で覆われ、地中には凶暴なサンドワームが生息している危険な場所であった。
予告編
感想
今年最後の映画鑑賞はアサイラムのモックバスターをチョイス。
2月にも「デューン・サバイバー 砂の惑星」という別のパチモンもありましたが。ちなみに私はオリジナルの「DUNE/デューン 砂の惑星」は観ておりません。
またアサイラムの超手抜きクソ映画か…? とほとんど期待せずに観てみたのですが、これは案外悪くなかったです。間違いなく今年のアサイラム映画の中ではベスト級かなと。
オリジナルを知らないからってのもありますが、辺境の砂漠の惑星で遭難してたら巨大サンドワームが襲ってきた!という単純なモンスターパニック映画になっているのもいいし、何よりCGのクオリティがいつもの10倍はリッチ。
宇宙船まわりの描写がアサイラムにしてはものすごくちゃんとしてるし(「ウォーズ・オブ・ギャラクシー」あたりの使いまわしかもしれんけど)、宇宙船内のセットなどもそこまでチャチではなくしっかりSFしているように見えるのはポイント高い。客寄せパンダ…になっているのか知らんけど懐かしのショーン・ヤングもカメオ出演ではなく意外と出番が多い。
また、砂漠の惑星も時々合成っぽいシーンはあるけどなんとなく異星みたいな雰囲気を出せていなくもないのもアサイラム映画にしては素晴らしい。ただ、巨大サンドワームのCGは若干見苦しい感もある。いつもだとそれをごまかすために出番を極力控えめにしてせいぜい2,3回軽く襲撃してきてオワリにしているところですが、本作では全く出し惜しむことなく何体もしつこく襲ってきます。食われる人数に少々物足りなさは感じるものの、普段のアサイラムでは絶対にありえないサービス精神の発揮ぶりに驚きました。いつもの数倍の製作費があったとしか思えません。監督は知らない名前だけど2人体制だし。
全体的に非常にシンプルかつオーソドックスですが、主人公がロケット燃料並みに強い密造酒が大好きでいつもたっぷり持ち歩いてグビグビ飲んだり飲ませたりしており、しまいにはそれを対サンドワーム用の切り札にも転用するというどっかで見たような変な展開があって笑いました。そのへんは「DUNE/デューン 砂の惑星」ではなく「アンチ・ライフ」から影響を受けたのではないかと思われます。どうせパクるならいろんなところからパクった方が面白くなりますよね。
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