概要
原題:Dos
製作:2021年スペイン
配信:ネットフリックス
監督:マル・タルガローナ
出演:パブロ・デルキ/マリナ・ガテル
見知らぬ部屋のベッドで目を覚ました二人の男女。
彼らは互いの腹部を縫合されていた。
予告編
予告編が見つからないので綺麗な夕日の画像でも貼っときます。
感想
久しぶりのネットフリックス。案の定もう全然利用してないんで解約しようかなと思ってたんですが、来年2月に「悪魔のいけにえ」の新作が独占配信されると聞いたのでそれまでは継続せざるを得んなと。来年はディズニー+でも「プレイ」というプレデターの新作が独占配信されるし、どうもこの動画サブスクが顧客の生き血を細く長く啜ろうとする囲い込みには辟易します。安定した収益を上げるためにそうしたいのは分かるんですが、そんなにいくつもサブスクに入りたくないんですよね。それともこの際ネトフリとディズニーの株も買ってしまえば気にならなくなるかな…
で、本作についてですが、拉致されて見知らぬ部屋で目覚めた男女が互いの腹部を縫合されていた…という、「ソウ」と「ムカデ人間」を掛け合わせたようなスペイン映画。尺が65分程度とかなり短め。
シチュエーション自体はそこそこ興味を惹きます。お腹をガッチリ縫い合わされているのはムカデ人間ほどではないもののかなり痛々しいし、なんでそんなことをしたのかはとても気になるところ。
ただ、男女の動きはけっこう雑です。二人ともベッドで仰向けに近い状態になることができるので、腹部の側面同士を縫い合わされたと思しき状況。だけどそれならトイレで用を足す時にわざわざあんな向かい合う姿勢をとる必要はないし、ラザニアを食うシーンや窓をイスで破壊するシーンは明らかにつながってないのが気になりました。
繋げられた男女の関係や犯人の動機は可もなく不可もなく、特に驚くほどの発想でもなく。学術的な狂気を滾らせてうやむやにした感があり、ちょっと冷めます。それより全裸なのに全くボカシがかからない映像の方に驚いたくらいですね。規制の基準が全く分からないよ。しかも全裸で雪の中を歩くというかなりつらそうな状況。そこまで体を張った俳優さんには敬意を表しますが、総じていまいち微妙な作品でした。
余談ですが、本作はエンドクレジットが意味ありげな雰囲気だったのでちゃんと観ておきたかったのに、ネットフリックスがいつもすぐに他作品の宣伝ばかりねじ込んでくるのが死ぬほどウザくてたまらない。何をどう頑張ってもエンドクレジットを見せてもらえない仕様にストレスが溜まります。どっかに設定する箇所があるとは思うんですが、いちいち調べるのも面倒だし結局諦めました。
コメント