「シャーコーン!/呪いのモロコシ鮫」 感想 サメ映画よ、どこへ行く

概要

原題:Sharks of the Corn

製作:2021年アメリカ

発売:コンマビジョン

監督:ティム・リッター

出演:シャノン・ストッキン/フォード・ウィンスター/スティーブ・グイン/ケイシー・ミラクル/アル・ニコロージ/トーマス・キンドラー/レベッカ・ラインハート/ビリー・ブラックウェル/ゾーイ・ブッシュ/ジェイソン・ボイド/トリッシュ・エリクソン・マーティン/トッド・マーティン/他


ケンタッキー州のどっかのトウモロコシ畑で殺人事件が頻発。なぜかそこに棲むサメが人を喰い殺していたのだ。さらに、サメのアゴを凶器に使う殺人鬼テディが逮捕される。彼はなんとストーンヘンジの指示でサメの神を崇めてなんやかんや陰謀を巡らしていたのだった。


予告編

感想




近所のスーパーでシャーコーンのパック詰めが安売りされていたので買ってきました。

大変お得な680円引きとあってか目ざとい奥様方が我先にと殺到し、即刻売り切れてしまったようです。







とてもおいしそうですね。

煮て食うか、焼いて食うか、

酒のつまみにするか、ご飯のおかずにするか。

悩むところです。




しかしよく見ると加工年月日が去年の春頃で、既に消費期限も切れています。

賞味期限じゃないんかい。

これは食当たり確実なのでは?


とはいえ何と言っても表示価格より驚きの680円も値引きしてくれているので文句を言ってはバチが当たります。こんな商売をしていて利益が出るわけがありません。なんかこのパック詰めもコンマビジョンの人たちがいちいち手作業でやったみたいですしね。狂気の沙汰ってレベルじゃねえぞ!





そんなアホみたいな企業が資金繰りで行き詰まったりしてはいけませんので、シャーコーン本体と一緒に特製モロコシパーカーも買っておきました。まあ普通にローテーションに組み込める程度には実用性もありますよね。というかもう私のよそ行きの服のうち半分以上がコンマビジョンから買ったブツになりつつあることに危機感を覚えないでもない。そろそろヨーカ堂かしまむらで何かマトモな服を探してこないと…




まあそんな感じで、完全に利益度外視でこんなわけのわからん商売をしているイカレた映画配給会社のやることには敬意を示さなければなりません。

お布施も可能な限り献上せねばいけません。


その結果提供されたブツが、

たとえどんな猛烈な腐敗臭を放つ劇汚物だろうと黙って押し頂く。


それが、クソサメホームビデオマニアに許された、ただひとつの行動規範なのです。






で、内容ですが…


なんと驚きの「実話ベース」であるとのことです。


モロコシ畑に現れるサメ…

その裏で暗躍する「サメを女神と崇める邪教集団」…


これはおそらく、実話そのままというより「デビルシャーク」のような超絶悪魔的クソサメホームビデオを崇め奉るクソサメホームビデオマニアたちの狂気を暗に示しているのではないでしょうか。


クソサメホームビデオを揶揄しつつ、本編自体もこれ以上はないよというくらい途方もないクソサメホームビデオであります。これは深い。実に深いですよ。しかもランタイムは驚異の1時間45分。これは辛い。実に辛い。でもカットしていい場面は一つもないとも言えるし全部とも言える。大宇宙の意思がストーンヘンジを経由してモロコシ鮫がうんぬんかんぬんっていうストーリーはミジンコたりとも理解できませんが、何だか知らんがとにかくよし!



一応少しは真面目に感想を述べると、ノリとかクオリティは「コマンドーシャーク 地獄の殺人サメ部隊」に近いような気はしました。アレを楽しめた人なら本作も何とか耐えられるでしょう。本作を観ようかどうか悩むような人はあまりいないと思いますが、ご参考までに。





今回もサメデターに続いて私の名前がクレジットされております。

DVDとパーカーのセットを買っただけなんだけどね。

つーかサメデターの時と同じ名前ばっかりなような…

そして人数がとても少なく感じる。

本当にこれ持続可能なビジネスなんでしょうか?

私にできるのはグッズ&DVDを買い、ブログで販促活動(?)するくらいのもんですが、これからもZ級映画という名のトンデモホームビデオを一本でも多くローカライズしていただけるようお祈り申し上げておきます。





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