概要
原題:ROBOTAPOCALYPSE
製作:2021年アメリカ
発売:プライムウェーブ
監督:不明
出演:ティト・オーティズ/カタリナ・ヴィテリ/ディアンジェロ・デイビス/ジェシカ・チャンセラー/ ノア・ジェイ・ウッド/バリー・ピアセンテ
20XX年。ロボット技術が、飛躍的に進化した未来世界。最新型A.I.の《メドゥーサ》が、暴走を開始した。世界中のあらゆるネットワークに侵入し、邪魔をする者はドローン攻撃で排除する。その最終目的は、《機械》による世界支配のため全人類を抹殺することだった。米軍が極秘開発していた戦闘用ロボット《エアリス》も、メドゥーサの手に落ちた。メドゥーサは世界各国の軍事システムをコントロールし、全面攻撃を開始しようとしている。それは、機械の勝利、人類の滅亡を意味していた……。
(↑プライムウェーブHPより)
予告編
感想
毎度おなじみアサイラムの新作…だが、あそこがこの手のゴミを出す時は大抵メジャー大作の擬態便乗製品なのに、本作は一体何をパクったのか分からない。ジャケ絵だけ見ると「アイアン・サーガ 暴走機械兵団」に似ていますが、あんなもんパクっても仕方ないし。まさかのオリジナルだというのか。しかし、その割には監督が不明になっているのがまた謎です。一体誰の犯行なんだ…。「たまにはパクらずに真面目に作ろうとしたけど失敗したから名前隠しとこ」とでも思ったんでしょうか?
主人公だったはずの女の子も途中でいきなり不自然に退場するし、これ現場で何か揉め事でも発生して監督と主演女優が逃げ出したのでは?という疑いさえ抱いてしまいますね。
監督が誰かを調べるためにimdbに目を通しましたが、結局その辺の事情はわかりませんでした。が、imdbの中に面白いレビューがあったので一部抜粋紹介します。
なんてぼったくり!(sullacollina 2021年7月29日) 「お願い助けて!私はこのゴミの最初の15分間を観ましたが、私の貧しい脳は取り返しのつかないほどのダメージを受けたと思います」
今さら言うまでもなく、本当に酷いクソ映画は人体に有害です。私も食欲不振、嘔気、頭痛、下痢等の症状に耐えながら何とか最後まで見通しましたが、脳に著しく損傷を受けましたゆえ、観終わった後は数時間昼寝しなければ動けませんでした。
これが究極の《世界大戦》だ!
などとやけくそに頭悪い煽り文句をぶち上げながらも、その実ひと気のない田舎町とか森で数人がウロウロしているか、室内で量子ビットが云々とツッコミどころの塊のような支離滅裂な会話をダラダラ繰り広げるばかり。元UFCチャンピオンのティト・オーティズが出ているのが売りのようですが、チョイ役で別に格闘もしないし速攻で退場します。
ただ一応、敵ロボットのCGだけはなかなか良く出来ています。上に貼った予告編はその辺の見どころを全て凝縮してあり、油断するとわりとおもしろそうに見えてしまう恐れがあります。予告編をでっちあげるためだけに一部のみコストをかけて作り、あとは観た人の脳を損傷せしむるべく動物園のゴリラのように糞を投げつけてくる。実にアサイラムらしい崇高な志を持った芸術作品と言えるでしょう。
追記
本作のことをtwitterでつぶやいたら色々と情報が入ってきたので追記します。
『ワールド・ウォー20XX 世界最終戦争』は数年前にマイケル・ベイが映画化するという噂が流れた「ロボポカリプス」の便乗作の予定だったんだろうけど、本家が立ち消えになったためよく分からん状態で塩漬けになっていたのでは…と勝手に思っている。
— 寺宮 (@teramiya) February 2, 2022
↑パクリ元の公開に先駆けてパチモンを作ったら、本家が製作中止になってしまった説。普通にこれが正しそうですね。今まで色んなパチモン観てきたけどこのパターンは初めてかも。
この映画の監督は『アルマゲドン20XX』のマシュー・ボッダ監督らしいですよ。 pic.twitter.com/0RK6nXW00n
— アズマ (@yukey19971128) February 2, 2022
↑サイトによっては監督の名前が入っているところもあるようです。しかし統一性はなく、アメリカのアマゾンではプロデューサーのデビット・マイケル・ラットが監督扱いになってました。ただ、本編のOPクレジットにもエンドクレジットにも監督名の表記はありません。
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