「ザ・ビーチ」 感想 アタック・オブ・ザ・ジャイアント餃子

概要

原題:The Beach House

製作:2019年アメリカ

発売:アメイジングD.C.

監督:ジェフリー・A・ブラウン

出演:リアナ・リベラト/ノア・ル・グロ/マリアン・ナゲル/ジェイク・ウェバー


田舎の海辺でのんびり過ごしていた若いカップルと老夫婦。マリファナ入りチョコなどを食べて楽しんでいたところ、周囲に謎の霧が立ち込める。それを吸い込んだ人間が体調を崩す中、ビーチへ行った女性が目の当たりにしたのは、海岸に打ち上げられた謎の巨大な餃子であった。


予告編

感想




田舎の海辺で過ごす人々が謎の寄生生物に襲われるホラー映画。


未体験ゾーンでの公開時、登場するクリーチャーが「餃子」に見えると話題になっていた作品です。ド田舎民で観に行けなかった私もそれを聞いて非常に強く好奇心を刺激されていたのですが、これは確かにどう見ても餃子。


画像は載せませんが、上に貼った予告編の1分4秒あたりで餃子の群れがバッチリ映るので気になる人はそこでご確認ください。



その寄生生物が一体何なのかは特に説明がなく、ストーリーはかなり薄味。しかしそんなことより、ただただわけのわからない恐怖に見舞われ、主に体の中からじわじわ苦しめられる様を非常に厭らしくねちっこく描いています。特に寄生生物が足の裏から入り込むシーンとそれを引っこ抜く場面は肌が粟立つほどの気色悪さに満ち満ちていて最高にエキサイティング。実に良質な生理的嫌悪感を味わえる楽しいホラー映画でした。



真面目な感想はそれくらいにしておいてあとは餃子の話になりますが、全体的に悪夢的な印象を受ける本作の中でも海辺に大量のデカい餃子が打ち上げられているシーンのインパクトは特に際立って鮮烈なものがあります。しかし、なぜ海辺に餃子なのか。しかも当然ながら餃子ではなく餃子型の生命体なわけです。見た目は美味そうだけど、意味が分からなくて怖い。ただ、その餃子たちが飛び跳ねて食らいついてくるとかそういう類のパニック描写が無かったのはもったいなかったなと。



完全に余談ですが、私はここで吉田戦車の「ぷりぷり県」を思い出しました。あれは東京で就職したぷりぷり県出身のつとむ君が地元愛を他県出身者と競い合う…という実に奇怪な漫画でした。その中でぷりぷり県の河川に生息する「本餃子」という生物について語られている話があったのです。うろ覚えですが、その本餃子は産卵期になるとぷりぷり県民が餃子を食べているのをテレパシーで察知してストレスを感じ、卵を産まなくなってしまうという大変デリケートな生物。絶滅が危惧されているので産卵期は餃子を食べてはいけないことになっています。しかしつとむ君は本餃子ではなく都民が作った「にせ餃子(=普通の餃子)」ならば産卵期にこっそり食べても大丈夫のはずだ!と企み食べようとするが、本餃子はそれすらも察知して卵を産まなくなってしまったのでした。





「餃子型の生物」という珍発想を複数の人物が具現化しているということに驚きますね。


ちなみに偶然にも私は東光ストアで買った「手包みスタミナ餃子」を食べながら本作を鑑賞してしまいました。全然意識しないで買い物したので本当に偶然です。本作を観ると餃子を食べたくなると思いますので、事前に用意しておくことをおすすめします。


コメント

異質な匿名 さんのコメント…
(こ、このブログ書いてる人は何言ってるんだ……?)
岩石入道 さんの投稿…
>異質な匿名さん

海の餃子と川の餃子はどちらがうまいのか、にせ餃子を食べながら考えていたという話です。