「プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星」 感想 世界一の美尻

概要

原題:Bullets Of Justice

製作:2019年カザフスタン・ブルガリア

発売:彩プロ

監督:ヴァレリー・ミレフ

出演:ティムール・トゥリスベコフ/ダニー・トレホ/ドロテア・トレヴァ/ヤナ・マリノヴァ


第三次世界大戦中に造られた豚人間マズルが人間を狩り、食べる世界。レジスタンスのロブとラクシャは、唯一豚人間を増やすことができるというマザーを探し仕留めるため、敵の食肉工場へ潜入する。


予告編

感想





猿の惑星、熊の惑星、鮫の惑星に続くアニマル惑星シリーズ第4弾。

と言いたいところですが、実質これは「尻の惑星」だったのでは?と思ってしまうほど謎の尻推しっぷりが目に付く尻映画でした。



いや、豚も充分存在感は主張しているんですけどね。オープニングでジェットパックを背負い、空中を舞いながら銃撃してくる豚人間とのバトルシーンは実に素晴らしいデキ。豚が人間を食肉加工しているところも過度にグロ汚らしくてインパクト大。



しかし、それでもやはり尻の方が目立ちます。主人公ロブは「俺のケツは世界一だ」と悦に浸り、その美尻をカメラの中心に据えて見せつけながら銃撃するという異常者です。ですが、「…いや、あいつのケツを除けばだが…」と美尻のライバルがいる様子。そいつはラファエルという名前で、かなり布面積の少ないパンツ一丁でウェーブのかかったロングヘアーが特徴のターザンみたいな男でした。開脚しながらジャンプして変なポーズを決めているのが異常にシュール。やたらいい男扱いされてましたがカザフスタンとブルガリアの基準がよく分かりません。



もちろん野郎のケツばかりではなく隙あらば女性の尻も映りまくりますし、豚人間の方は口がケツになっていたりします。豚人間の中でもキーマン扱いされる「ベネディクト・アスホール」とかいう奴がいて、その名の通り口がケツ。ロブはそこに指とか銃とか突っ込んじゃう。しかもロブは隙あらばこの名前をテロリンテロリンと効果音付きで連呼。「ベネディクト・アスホール!?」テロリン「ベネディクト・アスホール!?」テロリン「ベネディクト・アスホール!?」テロリン



ロブと姉のラクシャは豚人間を壊滅させるべく「マザー」を追っていたはずなんです。が、途中からそんなことどうでも良くなってしまったのか、ロブはラファエルとダンスをおっぱじめます。クライマックスがそれですよ。何でそうなるのかまるで分からない。そもそもラファエルとは一体何者なのか。ロブを抑えて世界一の美尻を持っているらしいこと以外は何一つ分からない。モデルかダンサーなんでしょうか。踊りながらもその美尻が印象的に映し出されますが、別にそんなもの観たくないので反応に困る。



これは近年稀に見る怪珍作と言わざるを得ません。変な映画好きな好事家は大体満足できることでしょう。…しかし、あのオチはいただけない。本当にいただけない。

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