概要
原題:Virgin Cheerleaders in Chains
製作:2018年アメリカ
発売:配信のみ
監督:ポール・ビスカイア・フィーリョ/ギャリー・マクレイン・ガナウェイ
出演:エゼキエル・スウィンフォード/エリザベス・マクスウェル/アリアナ・グエラ
脚本家を目指すシェーンは自作を映画会社に売り込もうとしていたが、いつも門前払いを食らっていた。そんなある時、彼は「囚われのバージン・チアリーダー」というホラー映画の企画を思いつき、自主制作でやることに。恋人や友人たちに頼りながら、どうにか知り合いの農場で撮影するところまでこぎつける。だが、そこには頭のいかれた殺人鬼が潜んでいた。
予告編
感想
製作費8000ドルの超低予算自主製作ホラーを撮影していたら、そこにはリアル殺人鬼が!というメタホラー。
宣伝文では「カメラを止めるな!」が引き合いに出されていたので似通った構造かと思われますが、私はカメ止めを観ていないので比較はできません。
…と言っても別にそんなに凝った作品でもなかったです。はじめの1時間くらいは普通にホラー映画製作に乗り出す脚本家志望の苦労がコミカルに描かれ、それはそれで興味深く楽しめました。「囚われのバージン・チアリーダー」なる企画はいくら8000ドルの超低予算とはいえしょうもなさすぎるのではないかと思いますが、そういう下らないものに情熱を燃やす若者の行動力は観ていて気持ちのいいものがあります。
タイトルの他にはただ「チアリーダーが殺人鬼に捕まってなんやかんやされる」という非常に漠然としたイメージしかないにも関わらず、役者やスタッフや製作資金を集めなければならない。後付けで何とか面白い脚本を仕上げなければならないプレッシャーもある。自主製作って大変ですね。しかしいくら若いとはいえたった8000ドル集めるのにあんなに苦労するものなのか。友人たちと一緒にバイトに励めば2か月で作れるカネなのでは…。まあ映画で一山当てようというハングリー精神あふれる若者はああいうものかもしれません。
私だったら、もしサメ映画を作ろうとしている人が近くにいたら8000ドルくらい融資しても全然構わないんですがね。いや、でも日本人は駄目ですよ。「ジョーズ・イン・ジャパン」みたいな世紀のゴミクズを作られても困るし。
ということで自主映画製作映画としてはそこそこ楽しめるのですが、いざ撮影に入ったところでリアル殺人鬼が襲ってきてからはどうもイマイチ。それが「現実なのか?それとも劇中劇か?」っていうメタ構造になってるのは別にどっちでもいいかなとしか言えません。前半の過程を経て出来上がったのがこの一連の殺人シーンなのだ!ということなら、そこそこ悪くはないかと思います。
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