概要
原題:SECRETO MATUSITA
製作:2014年ペルー
発売:プライムウェーブ
監督:ドリアン・フェルナンデス・モリス
出演:ブルーノ・エスペホ/ルピタ・モーラ/エドゥアルド・ラモス/ウィリー・グティエレス
今、明かされる衝撃の事実。 それは、実在する幽霊屋敷で起こった…。
南米ペルー共和国の首都リマに、伝説の幽霊屋敷が実在する。かつて日系人の一家が住んでいたその屋敷は“マツシタ邸”と呼ばれ、現地の人々に口にすることさえ忌まわしいと恐れられている。凄惨な事件の現場となり、数々の超常現象の目撃が報告されているその屋敷に、ある撮影チームが潜入し、そして消息を絶った。これは、失踪事件から6か月後に発見された、ビデオデータに記録された信じられない出来事の全貌である…。
(↑公式サイトより)
予告編
感想
ペルー製ホラー映画なんて初めて見ました。
1月にトカナ配給で劇場公開されていて気になっていたものの、空前絶後の超豪雪に阻まれて観に行くことが出来なかった作品。劇場公開時には松下姓の人が無料になるキャンペーンをやっていたので、もし私が松下姓だったら何が何でも観に行ったんですがね。実際どれくらいの松下さんが「おっ!変な映画っぽいけど無料なら見ようかな!」みたいな感じでキャンペーンを利用したのかすごく気になります。
ペルーと言われてもマチュピチュとインカコーラぐらいしか思い浮かびませんが、そういえば昔はよくフジモリなる名前の大統領がニュースに出てたなあと。そのうえこんな映画が出てくるんだから何かと日本と関係が深い国なんでしょうね。1回くらいは旅行してみたいもんですが。
とはいえ本作に出てくる日本人のイメージはやっぱり少しおかしいです。舞台となる「マツシタ邸」ではかつて発狂して妻子を惨殺した日系人が切腹し果てた事件があったとのこと。毎度のことながら介錯人は不在です。そんな死に方をしたらさぞかし強力な怨霊になってしまうでしょう。…と言っても別にそのマツシタさんの霊が襲ってくるわけじゃないのが肩透かしで、怨霊の正体は地元の魔女。マツシタさんただの被害者だった。確かにマツシタさんがハラキリに使った日本刀(長くて切腹しづらそう)が意味ありげに発掘されたり、呪われた人のひたいに漢字で「死」の文字が刻まれたりと日本要素はたびたび出てきます。が、言うほど「マツシタの秘密」「おぞましき日本人の呪いに南米失神!!」っていう話でもなかった。ひたいに「死」の文字はキン肉マンみたいで笑えますが。
意外にもPOVホラーとしては至極オーソドックスな作りで、珍奇な日本要素を除けば特筆すべきポイントはあんまりない。怪奇現象はけっこう派手、襲われる方々はテンション高め。なので実在する心霊スポットのわりにはジメジメ感は全然なく、ドタバタしておりアトラクション的。ラストにはまさかの切腹シーンもあってうれしくなりましたが、肝心の腹がカメラの外で見えなかったのが惜しい。
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