概要
原題:AHOCKALYPSE
製作:2018年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ウェイン・ハリー・ジョンソン・ジュニア
出演:ジェシー・レニック/アレックス・ギャリック/スコール・チャールソン/カイリー・ウィリアムズ/ガブリエル・アロースミス
ライバルチームとの試合に勝利し、祝賀会で浮かれていたアイスホッケーチームのプレーリー・ドッグス。だが、酔った勢いで会場の外へ飛び出すと、なぜかゾンビ化したライバルチームに噛み付かれる。プレーリー・ドッグスはゾンビチームと決着を付けるため、アイスホッケーの会場へと向かうが。
予告編
感想
アイスホッケーチームがゾンビと戦うゾンビコメディ。
「あほカリプス」って日本人向けにアレンジされた邦題なのかと思いきや原題もそのまんま「AHOCKALYPSE」なんですよね。これ英語圏だとどういう意味のシャレになっているんでしょうか?
TWAの配信スルー映画なのでいつも通りZ級に毛が生えた程度の低品質感ではあります。しかし、ゾンビにアイスホッケーという組み合わせはなかなかユニークだし、無音の時間が長くて虚無的になりがちな低予算映画にしてはちゃんと場面に合わせた劇伴をふんだんに鳴らしてくれる(上に貼りましたが、アマゾンにサントラがあるくらいなのでそこは自信ありなのかと)。また、手作り感あふれる脳みそなど少ないながらも手間暇かけたゴア描写が盛り込まれているなど、観客を楽しませようという意思がしっかり伝わってきて好感が持てます。最近のTWA配信ゾンビ映画で言うと「ザ・バーン」や「ゾンビのジョンおじさん」などに比べれば圧倒的に楽しい作品であると言えるでしょう。
…とはいえ、ホッケー会場でゾンビと乱闘する場面は本当に最後の最後なので、そこへ辿り着くまではそれなりにつらいです。登場人物の印象が薄く、会話もあまり面白くないので普通に意識を保っていられません。マッドマックスとかのパロディやら何やら、作り手のライトな映画オタクっぽさを出しているけどもいまひとつ乗れない。中盤でカンフーアクション的な見せ場があったりするので、そこまでひどく退屈というわけでもありませんが。
ホッケー会場で乱闘と言ってもスケート靴はいてるわけでもないしそれほど滑ってもいないので、もうちょっとホッケー感を前面に出してほしかったかな。序盤、ゾンビが出る前にアイスホッケーの試合で乱闘が起こった時はけっこう流血していてやけに過激だなと思ったんですが、アイスホッケーってルール上乱闘が容認されているんですね。「氷上の格闘技」っていうのは比喩でも何でもなくて普通に暴力アリのスポーツであると。これは知らなかった。そういや前にゾンビとサッカーする映画もあったけど、その流れでゾンビとバスケやアメフトする映画が出てきたら面白いかもしれません。
コメント
なんとAHOではなくAHOCKですか?
切る所が違うとは気づきませんでした、そんな言葉があったとは…これは奇跡的ですね。ありがとうございます。
ひょっとしたらhockeyとかけているのかも…とも思いました。
コメントありがとうございます。
言われてみれば確かにそうですね~…アホにばかり気を取られてホッケーのことは完全に意識の外でした。