「KKKをぶっ飛ばせ!」 感想 玉には玉を

概要

原題:DEATH RANCH

製作:2020年イギリス

発売:アルバトロス

監督:チャーリー・スティーズ

出演:ディオンドル・ティーグル/フェイス・モニーク/トラヴィス・カットナー/スコット・スカーロック


1971年、刑務所から脱走したブランドンは姉や兄の助けでテネシー州郊外にある廃牧場へと逃げ込む。ほとぼりが冷めるまで隠れていようとしていたブランドンたちだったが、その地域は白人至上主義者たちの秘密結社KKKが黒人を捕らえては貪り食う危険な場所でもあった…


予告編

感想




KKKに襲われて兄貴を惨殺されたり酷い目に遭わされた黒人の姉弟がこれでもかとグチャドロスプラッターなリベンジをかますという金玉破壊ムービー。



旧トカナ(現エクストリーム)配給で劇場公開もされてましたが、タイミングが合わなくて観に行けなかったんですよね。いや…正直あまり劇場では観たくなかったというのもありますが…実際スクリーンでこれは観なくて正解だったなと思ってしまいました。トカナさん大変申し訳ございません。



本作のKKKは「黒人の肉がうまいんだ!」とか言いながらそのまま生でかぶりついてくる変態カニバリズム集団なので人種差別がうんたらみたいな社会派っぽさは一滴たりとも存在せず、ただひたすら白装束の白人たちと黒人姉弟が正面から殺り合って内臓を引きずり出したり金玉を潰し合ってるだけ、というある意味非常に清々しい内容。



主人公ブランドンがKKKにとっ捕まってまずされるのが「玉をライターで炙られる」拷問。別に玉が映るわけではないんですが、いや映らないからこそなんかもう非常に痛々しくてイヤ~な描写です。そんな重大なダメージを受けてはもうロクに動けないのでは…と思わなくもないけど、リベンジには特に支障がない模様。強靭ですな…



KKKがあまりにも外道すぎて、こいつらはもうどんなに酷い仕返しをされても仕方ないんだ!という前振りの後はもうスプラッター映画製作者が思いつく限りのひっどい復讐をされてゆく。「玉には玉を」と言わんばかりにKKKの玉へ斧をぶち込み、玉を引きちぎっては目の前で握り潰す!そして顔に擦り付ける! いや~さすがにこれは悪趣味すぎますね…安いんだけどきったなくて気持ちわりい…。ただ、そんなエグイことをされたKKK団員もしばらくは元気だし、ハラワタを引っこ抜かれて喰わされた奴もわりかし長い時間元気に悪態をついていましたが。どいつもこいつも生命力が強い。



トカナ関連作で言えばルイーザ・ウォーレンの「ハングリー 湖畔の謝肉祭」と似たようなノリではありますが、あっちよりはクオリティが高くまあまあそこそこ楽しめたかな?と。いや…まあ多分。観終わって記憶に残っていくのは玉を潰したシーンだけだとは思いますが、この手の映画は観た人間の心に何らかの爪痕を残せれば勝ちなのでそれもありでしょう。

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