「エグゼキューター 暗殺者」 感想 仕事しない殺し屋映画

概要

原題:Executer

製作:2017年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:モジコ・ウィンド

出演:ポール・ソルヴィノ/マーキス・マクファデン/アイデン・ウィンド


神父に暗殺を仕込まれた殺し屋のカイルは、今日も懺悔室で仕事の指示を受けていた。だがその仕事で、暗殺現場に現れた無関係な親子を巻き込んでしまう。カイルは母を失い孤児となった少年マシューを連れ帰るが…


本編

感想






私と同じくアマプラ謎映画に特攻し続ける河童のjetさん案件。

そんな奇特な人物をして「かなりヤバかった」といわしめるということは、もしかして「ターミネーション」級の超劇物なのでは…?と心してかかりましたが、まあそこまでではなかったかなと。退屈なのは確かに死ぬほど退屈だけど、少なくとも理解可能な内容だったのでのたうち回るほどの苦痛ではありませんでした。



仕事で無関係な親子を巻き込んでしまった暗殺者が、贖罪のためか幼い子供を保護し、触れ合っていくうちに人間性に目覚めていく…という、至極ありがちな話。100万回くらい同じ話が作られてそうなくらいひねりも何もないけど、カネも才能もないのに無理にひねろうとして「ターミネーション」みたいなわけのわからんブツが出来てしまうよりはまだましと言えます。



初見の製作会社でしたが、例によって超低予算のためかどちらかと言えば暗殺者と子供(と隣人女性)とのほのぼの触れ合いシーンに重点が置かれており、限りなくヒューマンドラマに寄せた仕上がり。ものすごく薄味ではありますが。



母親を失ったばかりの幼い少年が、いきなり面識のないイカツイ野郎に連れ去られてああも明るく振舞えるものかなと疑問に思います。ただでさえ名のある役者を出せない超低予算映画において、子役が出ずっぱりというのもなかなかつらいものがあります。いや、子役自体は頑張ってる方だと思うけどこんな映画では何の実績にもならないような気がするし、そもそも本人の意思で頑張っているのかも疑わしい年齢なので観ていて痛々しい気分になってしまうのです。



主役の暗殺者が全然仕事しない…とは言うものの一応3回くらいはこなしていました。少ないけどギリ殺し屋映画と言い張れなくもない程度には、まあ何とか。後半からクライマックスにかけてはほんのりと格闘アクションやカーチェイス、爆発なども盛り込まれており、極めて薄味ながらもアマプラ謎映画の中では比較的サービス精神は感じ取れる方だったかなと思います。



「エグゼキューター 暗殺者」(Amazon Prime Video)


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