「ジャックランタン」 感想 そこに喉の喉頭

概要

原題:JACK LANTERN

製作:2017年アメリカ

配信:Sophia Rivera

監督:Sophia Rivera

出演:Lauryn Gardner/Marlo Su


80 年代にインスパイアされたサイコロジカル ホラー スリラー。妹が亡くなるまで自分のアイデンティティを正すことができず、彼女の記憶を生き続けようとする彼の決意を描いています。

(↑アマゾン商品紹介より)


予告編

感想



製作者が直接配信しているタイプの自主製作アマプラ謎ホラー。



商品紹介ページを見ても得体が知れなさ過ぎて日本語字幕が付いてるかどうか判然としないし、それなのにレンタル料金はHD409円・SD272円とややお高め。日本国内ではおそらく私一人しか鑑賞していないと考えられます。



内容は、高校生がハロウィンパーティで盛り上がっているところに仮面の殺人鬼が現れてぶっ殺死というもの。



な…なんでこの規模の作品をわざわざ日本向けに有料配信してんの??とつっこみたくなる超絶低予算自主製作Z級クオリティ。わずか1時間15分のはずが泣きたくなるほど途方もなく長く、五億年ボタンとまでは言わないけど精神と時の部屋に入ったかのように錯覚し幽体離脱に至ります。



一応日本語字幕は付いててホッとしたのですが、クオリティが異常なまでに低くて何も分かりません。おそらく音声をフリーのテキスト化アプリで適当に文字起こししてからエキサイト翻訳でも使ったのではないかと考えられます。例えば、ハロウィンパーティにやってきた高校生たちの会話が以下のような感じになっています。



「私は彼らのいずれかが脂肪を得たのだろうか。くそ」


喉頭、あなたの執着とはなんですか」


「まあ、あなたがそれを呼び出すように体重、

あなたは一緒にいるでしょう 脂肪マンマ。」


「私はあなたが石をどのくらい愛しているか知っています。

そのような偽善者にならないでください。」


「あなたは見えたのですか

そこに喉の喉頭?喉頭?



なんでそんなに喉頭という単語が頻出してくるのか?

…は全く分からないのですが、主人公の妹が200キロはありそうな超肥満体で、それをからかわれて自殺してしまい、犯人は復讐のために殺人鬼になった…みたいなストーリーだったのではないかと考えられます。会話の中に脂肪がどうのこうのと出てくるのはおそらくそういうことなのではないかと。知らんけど。



殺人鬼に追われて女の子たちが悲鳴を上げながら逃げるシーンで「いいでしょういいでしょう」と明らかに誰も言ってなさそうな字幕が出てきたり、「All Right」と言ってるところで「ほら、右」なんて字幕が出てきたりするくらいなので字幕は無いものと考えてリスニングに集中した方がましなのかもしれません。



演出については80年代オマージュのせいなのか何なのか画面に変な暗いフィルターが常時かかっていたり、事あるごとにオオカミの遠吠えが入ってきたりするのが少し鬱陶しいです。殺人鬼によるスラッシュシーンはマーク・ポロニア並みのほほえみクオリティで、Z級映画マニア的にはそこそこ楽しめないこともないかもしれないといったところでした。


「ジャックランタン」(Amazon Prime Video)


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