「ラン・スイートハート・ラン」 感想 男はクソである

概要

原題:RUN SWEETHEAT RUN

製作:2020年アメリカ

配信:アマゾンスタジオ

監督:シャナ・フェステ

出演:エラ・バリンスカ/ピルー・アスベック/ダイオ・オケニイ


弁護士事務所の人事部で働くシェリーは、ある夜クライアントとの食事会へ行くことに。そのクライアントのイーサンは一見大富豪の好青年に見えた。ビジネスの食事会はいつの間にかデートのような雰囲気になる。だが、シェリーは突如牙を剥いたイーサンに襲われてしまう。


予告編

感想



男は女性を長年権力支配してきたの!!

男はいいように女性をいたぶるモンスターのような存在なの!

男はクソ!!

男はクソなのよ!!!


(でも…

これからの世の中は変わるわ…)




…というようなメッセージが勢いよく飛んでくるミサンドリー的映画。

イーサンなるクソ野郎から逃げろ!奴は生理の血の匂いが大好きだぞ!というふざけたキモいデスゲームのような展開。それに加え、第4の壁を壊してくる、超常的な存在が出てくるなどリアリティぶっちぎり系。なのでホラー・スリラーとしてあまり怖がることもできず、とにかくひたすら男性嫌悪のエネルギーがモリモリ伝わってきます。



まあ、イーサンみたいなクソ野郎は確かに世の中に蔓延っているとは思います。私だってああいう奴は嫌いですよ。被害を受けた女性たちは気の毒に思います。それをこれだけストレートにぶつけられると、野蛮で暴力的で傍迷惑な「男」などというモンスターはこの世にいらないのではないか…女だけの世界にした方が人類にとってよっぽど幸福なのではないか…という気がしてきました。



しかしそんなこと言っても私が生物学的に男性であることは変えようがないので、せめて私が関わる女性については可能な限り優しく丁重に接しますのでどうかご容赦を、殺さないでくださいませと懇願するしかありません。まあ私が女性と接する機会なんてあんまり多くはないんですが。



そういう感じなのでエンタメとしては全然面白くも何ともなかったです。かなりよくあることではあるんですが、メッセージ性があまりに強すぎて娯楽性が蔑ろにされてるのは実に良くない。プライム無料とはいえ仕事上がりのリラックスタイムになんでお説教されなければならんのか。プロパガンダ映画だって表面上は民衆を夢中にさせる娯楽作品として作らないと効果が薄いわけですよ。何か言いたいことがあるにしても、それよりまずは観客を楽しませてほしいなと。そんな風に思いました。



「ラン・スイートハート・ラン」(Amazon Prime Video)



追記





そもそも男が見るべき作品ではなかった可能性も?

だとしたら私はただのアマプラ映画当たり屋ということに…


まあいいか。



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