つらくても目を離すな!2022年クソ映画20選





特に理由はないんですが、今年はちょっとタイトルを変えてみました。


相変わらず今年も主にアマプラ…というかTWAから途方もない殺傷力の配信核ミサイルがたびたび発射されました。私の精神世界はもはや焼野原と化したと言っても過言ではありません。しかし、わけのわからん超低予算映画をたくさん観られるのはクソ映画マニア的には大変ありがたいことなのです。ハズレの山の中にたまに当たりが紛れているからこそ、謎映画漁りはこの上なく楽しいのです。なのでこれからもバンバン配信していただけるとうれしいですね。



突き抜けたクソ映画は逆に楽しめてしまうもの。私の感想記事では一見キレていたり苦しんでいるように見えても、その実内心では同時に悦んでもいるのです。そんな素晴らしいクソ映画たちを、こんな場末のブログまで見てくれる奇特なマニア様たちと共有したい。ということで今年も20作品ほどピックアップしてみましたので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。



(※Primevideo配信のみの作品は画像リンクを作れなくなったのでジャケ画像なし) 





20位:奇跡の劇場公開





「ハングリー 湖畔の謝肉祭」



生肉食う度:★



ルイーザ・ウォーレン監督史上最高と言っても過言ではないハイクオリティ。「サイバーブライド」「ザ・マーメイド セイレーンの呪い」あたりと比べるとまるで名作のように見えてこないこともないこともないかもしれません。しかしいつもよりマシだとは言ってもやはり単なるルイーザ・ウォーレン監督作でしかないのも事実。それが全国ロードショーに至った奇跡に敬意を表してここに入れておきます。



19位:そこに喉の喉頭



「ジャックランタン」



微笑ましい度:★★



わざわざ金を払ってこれを見た日本人は私一人しかいないのではないかと思われますが、無料化したあとも誰も見てなさそうです。クオリティは完全にZ級で機械翻訳字幕も壊滅的ですが、頑張って自主製作した微笑ましさも感じられるのでこの辺にしておきます。




18位:謎の一揆ウイルス





「サバイバー2024」



一揆起こせ度:★★★★



水増し人間ドラマに突っ込みどころ満載のアクションと何一ついいところがないし、薄味すぎて既にほとんど思い出せない。内容よりも配給会社からの扱いの雑さの方が印象に残ってるという始末。感触が5位のやつにちょっと似てたような気がする。




17位:Wikipediaの方が面白い





「殺人犯ジョン・リスト」



Wikipedia見ればいい度:★★★



当ブログワースト常連のアンドリュー・ジョーンズ監督作品。

実際にあった事件ですが内容は異常に薄く、女の子に松葉杖でちょいとつつかれただけで「アゥッ!!」と情けなく撃退されてしまう殺人犯ジョン・リストの勇姿には笑うしかない。ジョン・リストは名誉棄損で訴えてもいいかもしれません。もうとっくに死んでるか。





16位:驚愕のペース配分



「ヘビー・デューティ」



無駄が多い度:★★★★



果てしなくどうでもいいオープニングに14分もかけたうえに本編自体も果てしなくどうでもいいという驚異の虚無映画。手を踏まれただけでこの世の終わりのような悲鳴を上げるスペランマフィアくらいしか印象に残らない。とはいえ見ていて分かりにくいところはないし、見ていてそこまでひどく苦痛ではないとも言えます。




15位:ザ・納屋



「ザ・バーン 新型ウイルス感染」



意識飛ぶぞ度:★★★★



「ザ・バーン」が「THE BURN」ではなく「THE BARN」だったことしか覚えてないんだ。燃えてるんじゃなくてただの納屋なんだ。




14位:ドッキリで興覚め



「ビフォー・ゲット・キルド 誰かが殺られる前に」



だから何だ度:★★★★



YOUTUBERが心霊スポットに突撃する系の中でも最下層に近いクオリティ。死ぬほど退屈でくそ長い前振りがようやく終わっていよいよホラー展開か!?と思ったら単なるドッキリだった時は思わず「ハァ?」。邦題が面白そうでつい期待してしまったのもいけなかった。誰かが殺られる前に何だっていうんですかねえ。




13位:チープ・ブルー





「ジョーズ・ザ・モンスター」



水中じゃない度:★★★★★



パクりまくりのうえに超手抜きと中国産モンパニの中でも頭一つ抜き出たクソリティ。でも昔のNU IMAGEが幅を利かせていた頃のサメ映画も大体こんなもんだったよな~と思わなくもない。なんだかんだサメ映画もファンは増加傾向にあるようだし、クオリティも底上げされてきてますからね。




12位:神の偉大な御力



「デストイレ2 復讐の悪魔便器」



神を冒涜してる度:★★★★★



名実ともに誰がどう見てもクソ映画を超えたクソ映画としか言いようのない悪臭漂う怪作…の続編。ただ尺は1時間を切る短さだし、クソという名のネタがトイレに詰まっているので意外とけっこう楽しめてしまいます。5作目まで作られているらしいけど観たいような観たくないような。



11位:悪魔の便器



「デストイレ」



ヒゲ剃れや度:★★★★★



ひとつ上のやつと同じコメントしか言えない。しいて違いを述べればこっちはとにかく悪魔便器より汚らしい主役の無精ヒゲが鬱陶しくて仕方なかった。




10位:チャンバラお遊戯会





「サベージ・ウォリアー ヴァイキングVSクランプス」



お遊戯会度:★★★★★★★★



途方もなくたどたどしいチャンバラシーンに思わず目を剥く歴史ファンタジー超大作。その辺の小学校の学芸会を撮影させてもらって編集した方がもっとましな映画ができるのはないかと考えられます。ただネタは詰まっており退屈はしないから面白い部類のクソ映画ではあります。複数人で鑑賞すればけっこう盛り上がれるのではないでしょうか。クソ映画マニアは今後もルイーザ・ウォーレン監督から目をそらせません。



9位:サメへの忠誠を誓う





「シャーキュラ 吸血鮫」



映像ブレてる度:★★★★★★★★



シャ~キュラ~

シャ~キュラ~

た~っぷり~

シャ~キュラ~




8位:罵倒で死ぬなよ



「ヒューマン・ハンティング」



殺人鬼よええ度:★★★★★★★



オレゴンの大自然をダラダラ映して時間を稼ぎまくった挙句、肝心の人食い殺人鬼は主人公に罵倒されただけで倒されてしまうという驚愕の貧弱ぶりを晒した異色の珍作。今まで色んな殺人鬼映画観てきたけど、ここまでメンタルの弱い奴はさすがに初めてです。いや殺人鬼に限らず映画史上最弱のキャラクターか? そこはある意味インパクトがあるけども尺稼ぎが酷くてやっぱり虚無的。こんなんでもちゃんとお金払って観てるんですよ。




7位:視聴者の精神を抹殺



「ターミネーション」



視聴者の精神殺す度:★★★★★★★



支離滅裂かつ意味不明な短編抱き合わせセット。配信サイトの説明文でも「一貫性のない状況だけを切り取って羅列した」と書かれているほどアレ。正直でよろしいけども。映像的には凝っている部分もないことはないが、とにかく全編に渡ってカオスで珍紛漢紛で不親切で退屈なので、見ていて頭がおかしくなりそうなほどの苦痛を味わえます。




6位:死後のマニュアル



「ゴーストライター 密約」



ホームビデオ度:★★★★★★★★



今年観た中で最もホームビデオ感が強いというかホームビデオそのもの。それでもブレてないだけ映像はシャーキュラよりはましですが、内容はとにかくキツイ。ツライ。耐えられない!

トランスワールドアソシエイツはよくこんなジャンク品まで丁寧に拾い上げてくるなあ…とある意味感心します。遠慮せずどんどんやってほしい。



5位:人生はトイレットペーパー





「ディープ・インパクト2022」



イトゥン度:★★★★★★★★



DVDも発売されてるしアサイラム的なやつかなと思って新作料金でレンタルしてみたら、アマプラ謎クソ映画常連のitn distributionのロゴが出てきて卒倒した問題作。ジャケット詐欺ってレベルじゃねえぞ!


「世界終末パニック大作!」

「涙と感動のクライマックス!」


ってなんだその宣伝文句は!!全然そんなんじゃないし! これをソフト化してカネをとれると判断した配給会社の判断力というか商魂逞しさは異常。これが配信謎映画ならまだ許されたかもしれんが…。少しはトランスワールドアソシエイツを見習ってほしい。観てる人が少なすぎてツイッターで検索しても競走馬ばかり出てきます。




4位:見よ、俺の愛犬を





「惑星エリプス 不時着」



ペット自慢度:★★★★★★★★★



愛犬と戯れるホームビデオになんか適当にSF的な肉付けをしたかのような作品。犬はまあ可愛いっちゃ可愛いけども単なる愛犬自慢映像が76分も続くのは相当キツイ。ジャケ絵だとメカメカしいロボ犬なのに実際は何の変哲もない普通の小型犬だしなあ。


わざわざ映画化までして愛犬自慢するのなら、仔牛も顔負けの巨大なチャウチャウであるとか、あるいは王侯貴族の気高さみたいなもんを体中から発散させてるアフガンハウンドとか、そういうスゴイ犬を見せてほしい。


ということでYOUTUBEのペット動画を見ていた方がよっぽど楽しいと思われます。




3位:スクランブルエッグの作り方





「シン・感染恐竜」



きょうの料理度:★★★★★★★★★★★



オープニングで町を破壊する恐竜を見せてもらえるものの、それ以降は全て蛇足という驚異のクソ映画。長々と映し出されるスクランブルエッグの調理シーンが最大の見どころと言わざるを得ないほど見るべきところが何もない。どうせならもっとこうハムエッグとかポークビーンズとかの調理シーンも盛り込んでくれれば少しは退屈せずに済んだのではないかと思います。


こんなもん真面目に観てたら常人は発狂するので拷問にでも使いましょう。でも「サメデター」よりはちょっとだけましな気はする。ちょっとだけ。




2位:ナトリウム・パラダイス





「サンクチュアリ:ポピュレーション・ワン」



頭バグってる度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



超絶に難解かつ支離滅裂すぎて何が何だかさっぱり分からないカオスなSF謎映画。作り手の精神世界がバグっているとしか思えず、見ているとこちらの脳までバグってきそうなほどの破壊力があります。


一体どういう狂った経緯をたどればこんな途方もないサイコムービーがクリエイトされてしまうのか非常に疑問です。とはいえクライマックスで知らない人たちがいきなり元気にプロレス大会をおっ始めるなど映像的な見どころはなくもないので、僅差ながらも2着。というかこれ本国ではブルーレイ出てるんですね。




1位:謎のボクシングお化け屋敷





「スケアリー・アトラクション」



Holy Shit度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



文句なしの今年最強クソ映画。

序盤中盤終盤とどこにも隙のない激烈なクソシーンの連打を浴びせられて満身創痍になりました。


意図的にやろうとしてもなかなかここまではできないという意味で、もはや芸術的ですらあるのではないでしょうか。それとも反芸術というべきか。


お化け屋敷なのにボクシングごっこを見世物にしてたり、マフィアの取引ごっこを見せたりする怪しいコンセプト。一度見せたボクシングごっこシーンを何の脈絡もなくそのまま丸ごとリピートして尺を稼ぎまくる。修道女が一般人を脅かすシーンを10回も繰り返してなりふり構わず尺を荒稼ぎしまくる。ソウの表面的なパクリ、ソウのパクリ風テーマ曲を無駄にしつこく流しまくる等々、どこをとっても信じられないほどの圧倒的低クオリティでクソ映画マニアのメンタルを容赦なく削り倒してきます。一体何をどうすればこんな魔物が生まれてしまうのか。我こそはという歴戦のクソ映画マニアの方にはぜひ体験してみていただきたいですね。



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