「コバート・オペレーション CIA極秘計画」 感想 欺瞞の芸術

概要

原題:Art of Deception

製作:2019年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:リチャード・ライアン

出演:リチャード・ライアン


CIAの研究員であるジョセフは、新型ナノチップの開発に従事していた。だがそれが完成した時、全人類をナノチップでコントロールしようと企むCIAの邪悪な陰謀が発覚する。口封じされるところを危うく逃げ出したジョセフだったが、彼の愛する妻がCIAに捕えられてしまう…


予告編

感想



製作:リチャード・ライアン

監督:リチャード・ライアン

主演:リチャード・ライアン

脚本:リチャード・ライアン

編集:リチャード・ライアン



…ということで、たまに見かける超低予算インディーズタイプのオレ様映画なのではないかと思いながら鑑賞しました。時には野望に燃える若手の傲慢さを摂取しておくのも悪くないものです。そう、例えば「ネビュラスダーク」のような。



しかし、これはわりと手堅くまとまっており真っ当にそこそこ楽しめました。もちろん超絶低予算には違いないのでポリティカルアクションとしてはスケールが極小、ボロくてちゃちい施設はとてもCIAの研究所にもオフィスにも全然見えないという欠点はあります。とはいえこれは仕方がないところ。



また、主人公ジョセフの奥さんがCIAに捕まってしまい、歯を抜かれるという凄惨な拷問を受ける場面があります。が、その後の奥さんを見ても歯は欠けていない。見えない奥歯だけ抜いたのか。そんなことをする前にまずそのナノチップで奥さんをコントロールすれば良かったのではないか。ネズミでの実験も「?」ですが…これも言うだけ野暮か。



そんな本作で素晴らしいなと思ったのが格闘アクションシーンの出来の良さ。超低予算だと「ザ・オラクル」などを例に挙げるまでもなく、幼児のジャレ合いみたいなヘナヘナしい動きになってしまいがちですが、本作は違う。非常に躍動感とキレのあるアクションを魅せてもらえるのです。主役のリチャード・ライアン氏はもちろん敵役もなかなかマッシブな肉をお持ちで、重量感のあるヒジ打ちなどを拝むことができる。あくまで「超低予算映画的には」なので過度の期待は禁物ですが、ここはポイント高いと言えるでしょう。



しかしクライマックスからは非常にアッサリ決着してしまうので、格闘シーンにもうちょっとボリュームが欲しかったなあとは思いました。



「コバート・オペレーション CIA極秘計画」(Amazon Prime Video)


コメント

匿名 さんのコメント…
ライジング・フィアーのトム・ゲッティ君を思い出しました
岩石入道 さんの投稿…
>2023年2月2日 15:32の匿名さん

ああー!それですよそれ。
真っ先に連想はしてたけど名前がどうしても出てこなかった…