概要
原題:CROC!
製作:2022年イギリス
発売:プルーク
監督:ポール・W・フランクリン
出演:シアン・オルトマン/ジョージ・ネトルトン/マーク・ハルドー/クリッシー・ウンナ
予告編
感想
結婚式にワニが乱入してきてもぐもぐパニックなイギリス映画。
イギリスのワニ映画ってハングリーアタックとか殺戮領域とかロクなのがないんですよね。
それらに比べれば、本作はまあ…一番ましかなと思いました。
クオリティはともかく全編に渡ってワニが出演しまくりでモリモリ人間を召し上がってくれるし、結婚式に乱入するのも一応他では観られない状況設定で悪くない。ワニに噛まれて内臓ベロ~ンなシーンでただ内臓をお腹の上に乗っけてるだけなのも笑える。ワニに喰われる人がみんな尻もちついてから襲われるのも…別に面白くはないけどとにかくヨシ。
ただ、やっぱり突っ込みどころは満載です。まず、結婚式場にワニが出たと警察に通報しようとしてなぜ圏外になってるのか。挙式直前はそこで普通に電話してただろうがと。また、ちょっと走れば普通に車で逃げられるようにしか見えないのもアレ。
それとワニが棲んでいない地域にいきなり出てくるからには何かしらの理由付けが欲しいんですが、当然のように何もないのでこちらで想像するしかありません。新郎のチャーリーは挙式前日の夜に出席者と浮気し、そこでワニに襲われたのに浮気を隠すためダンマリしちゃうゴミクズ野郎。「全ての幸せはコイツに喰いちぎられる!」というわりにはそんなに幸せな結婚式に見えないっていう。
どうでもいいけど浮気相手の名前がジョージ(女)で、チャーリー役の人の名前がジョージ・ネトルトン。なんだそりゃ。…まあそれはともかくあの調子だと多分チャーリーには他にも女がおり、痴情のもつれ的な動機で人喰いワニを差し向けられたと考えるのが自然です。
そこでなぜか急に携帯の電波が通じなくなったことも併せて考えると、ワニを差し向けた人物が妨害電波を発信していたのではないか? あるいはハンプシャー州に生息しているはずもないワニの正体が実はジャミング機能を搭載したロボクロコだったのではないか? と考えることもできます。黒幕は普通にチャーリーを殺害するだけでは気が済まず、結婚式という晴れの日を台無しにしこれ以上ない恐怖を与えて殺してやろうと思ったんでしょうね。
以下ネタバレあり
…なんていうことを考えながら観ていたわけですが、当然のようにそんなビックリ真相は存在せず、またあろうことか新郎チャーリーは何もせず普通に生き残ってしまうというあり得ないオチ。何をどう考えてもコイツは喰われるべきだったろ!
「クロコダイル・パニック 殺戮の披露宴」(Amazon Prime Video)
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