概要
原題:SHARK WATERS
製作:2022年アメリカ
配給:アルバトロス
監督:ジェイドン・カル
出演:メーガン・カラスキーロ/マイク・レイ・アンダーソン/ジョナサン・ショアーズ/ジム・フィッツパトリック/タラ・フィリップス
釣り好きのルシアたちはクルーザーでキハダマグロ釣りに繰り出す。だが、その海域はキハダマグロではなくホホジロザメの巣窟だった…
予告編
感想
アサイラムの新作やっつけクソサメ映画。
「ホワイトシャーク」シリーズ(?)とおんなじような感じのテキトー極まりない内容。普通に海で釣り人がサメの群れに襲われるだけで何のひねりも工夫もございません。サメの出てくる映画はひとつたりとも見逃したくない!!という好事家に甘え切ったやっつけ仕事としかいいようのない堕落したやつです。
クソサメ映画マニアとしてはサメが出てれば新作料金で喰らいつきますけども、やっつけなりにもうちょっとなんか新味があってほしいんですよね。99%虚無的でどうしようもないだけのホームビデオだったウィジャシャーク1でもミスティックシールドひとつであれだけ盛り上がったんだし。
とはいえサメの出し惜しみはなく、質より量だぜと言わんばかりにとにかくサメがモリモリ出てくることは出てくるので、NU IMAGE時代のサメを見せないクソサメ映画のことを思えばそこそこ満足はできると言えます。
サメのCG自体は過去作の使い回しと思われるもののそれなりに出来は良く、群れで押し合いへし合いしている様子は実に可愛らしいです。ただ、それは海中を泳いでいる時だけで、海面に出てくるとなぜか著しくヘボくなってしまう。水しぶきとか人間との絡みがめんどくさいってことですかね。
主人公ルシアはキハダマグロを釣るためにクルーザーでどっかの海の沖合へ出ます。アメリカ人がキハダマグロを釣って食べるとは知らなんだ。それともただのスポーツフィッシングでしょうか。
そんなことは別にどうでもいいのですが、人がサメに食われるシーンは海水が赤く濁るだけという古典的手法に頼り切りでゴア描写など微塵もございません。ルシアがサメに足を噛まれた時の歯型などやけに小さすぎて犬の嚙み跡のようでした。どんだけテキトーなんだ。
数少ないお笑いポイントとしては、ルシアの父ちゃんが相棒と一緒にゴムボートで助けにくることでしょうか。そんなもんで沿岸警備隊より早く来れるのもスゴイ。しかし連絡した時点では要救助者が3人いたのに、せいぜいあと1人しか乗れないゴムボートで助けに来てどうするつもりだったのか。引っ張るのは論外として、自分の娘以外は見捨てる気だったとしか思えない。作劇的には余分な人はもれなく食い殺されるので別に問題は起こらないんですがね。製作的にはクルーザー1台用意するのが精一杯であとはゴムボートしかなかったのかな。
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