概要
原題:ON THE LINE
製作:2022年アメリカ
発売:ニューセレクト
監督:ロムアルド・ブーランジェ
出演:メル・ギブソン/ケヴィン・ディロン/ウィリアム・モーズリー/アリア・セロール・オニール/ナディア・ファレス
深夜のロサンゼルスで、ベテランDJエルヴィスの深夜放送が始まろうとしていた。それはリスナーの相談事に過激なジョークで応えるという番組だった。だが、その日かけてきたゲイリーという男は様子が違っていた。なんと彼はエルヴィスに恨みを持っており、エルヴィスの家へ押し入り妻子を監禁したというのだ…
予告編
感想
メル・ギブソン主演の新作サスペンス・スリラー。
深夜ラジオの放送中の脅迫電話で、妻子が監禁されたと知るベテランDJ。サイコパス野郎との駆け引きを生中継される中、ラジオ局には爆弾が仕掛けられており出入り不能の状況と判明する。
そこそこ楽しめはするんですよ。イヤな性格してるメル・ギブソンを手のひらの上でコロコロ転がしまくるサイコ野郎の先回りっぷりは周到だし、メル・ギブソンもどの程度のクソ野郎なのかが微妙に分からないあたりとか、閉鎖空間に適度な不確定要素が混じっていて予想しにくくスリリングです。反面、警察がやってくるのが異常に遅いとか、警察が無能すぎるとか色々突っ込みどころもありますが、この手のジャンル映画ではその辺の粗はスルーしがちです。
しかし最後まで観てしまうと、そんな途中経過は伏線だろうと何だろうともうどうでもよくなってしまいます。
オチで「ハァ?」ってずっこけるタイプのちゃぶ台返しボンクラ映画です。あれをどんでん返しとは言いたくない。誰でも思いつきはするけど、しょうもないから誰もやらないちゃぶ台返しですよ。おいおいふざけんなと。まあ2回目のちゃぶ台返しには笑ってしまいましたが。どうせなら3回やってほしかったかも。
…ボロクソ言ってるけど、過去に同じようなネタを使った名作がありました。デヴィッド・フィンチャーのアレ。まあそれについてはまた今度ということで。あと、これにも似てる。
問題のオチについて色々書き散らかしたいのは山々なんですが、ネタバレかましてしまうと何の楽しみもなくなってしまい営業妨害以外の何物でもないのでそれはやめておきます。こういうことを書いてる時点で分かる人には分かってしまう気もしますが。
ネタバレなしで感想を書くのは難しいので抽象的な書き方になってしまいますが、やっていいことと悪いことの区別がつかない人って非常に厄介ですよね。自分が同じことをされた時にどんな気持ちになるか、想像したうえで事に及んでもらいたいものです。
…と思ったけど、ヤツは同じことをやり返されてもヘラヘラ笑って許してたんで、もしかすると最初から全然大したことではないと思っていたのかもしれませんね。そうでなきゃあんなことできないか。それはそれで恐ろしい話ですが。よく考えるとアレがあそこの通過儀礼だとすると、耐えられなかった人は例外なく辞めていっただろうし、残った人間はみんなノリが良くて心が広い異常者だったってことでしょうかね。
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