概要
原題:Narco Shark
製作:2022年アメリカ
発売:コンマビジョン
監督:マーク・ポロニア
出演:タイタス・ヒムルバーガー/ケン・ヴァンサント/ナタリー・ヒムルバーガー/サマンサ・クーリッジ/ライアン・ダルトン/マーク・ポロニア/ジェフ・カーケンドール
麻薬捜査官ブラドック刑事の次なる任務は「HT25」と呼ばれるドラッグを売りさばこうと画策する組織への潜入だった。
謎の新薬HT25はサメを原料にして作られた強力な麻薬で、副作用としてDVDを改変してしまう力を秘めていた。
新薬実験の過程で様々なクリーチャーが生み出されるが、研究所で爆発事故が発生し、世にも恐ろしい怪物たちが解き放たれてしまう。
その中にはサメとカニの合体生物-KANIZAME-がいた。
謎が謎を呼ぶ潜入ポリスアクション・シャークムービー!
(↑ストーリーがよくわからなかったので公式サイトから引用。DVDを改変してしまう力って何?)
予告編
感想
マーク・ポロニアのZ級ハイブリッドサメ映画最新作。
いつものようにコンマビジョン直販でDVDを購入したところ、今回はこんなふざけ…ユーモアあふれる梱包で到着。
↑まるで本物の生鮮水産物のようだ。
これクール便じゃなくて大丈夫なの?さめもの注意って一体何に注意すればいいの??とヤマトの人もさぞ心配したことでしょう。
シャーコーンの時も驚いたけど、コンマビジョンの奇行はエスカレートする一方ですな。次は一体どうなるのか楽しみです。
↑開封するとこんなものが。
産地直送 新鮮!?
本当に?
常温で腐ってない?
かつてこんな宣伝文句と共に売られたDVDがあっただろうか。しかもご丁寧にカニをほじる用のスプーンまでついています。コンマビジョンすごいよほんと。ただカニなんて数年に1回食べるかどうかなので使う機会はあまりなさそう。
表面もすごいけど裏面の煽り文句
「泡を吹くのはお前か!俺か!」
も近年稀に見る秀逸さ。まあ泡を吹くのは当然私の方なんですがね。
ストーリーはなんかもう全然よくわかんないんですが、映像はとりあえず「シャーキュラ」よりは格段にクオリティが上がっており、人が動いてもブレないので非常に見やすくなっていました。というかシャーキュラの糞ブレ映像は一体何だったんだ。
今回の特殊効果はあのブレット・パイパーとアンソニー・ポロニア(※息子)が担当しており、ここもいつもよりは見ごたえのあるデキとなっております。特にオープニングクレジットのかっこよさ、オシャレさはまるでマーク・ポロニア作品じゃないみたいでビックリ。が、エンドクレジットでそのまんま使い回していて笑わされました。そりゃこんだけ出来が良かったら何度でも流したいよね。
ストップモーションアニメを駆使したカニザメの造形・動きは素晴らしく微笑ましいです。出番の少なさが惜しまれるけど手間がかかるからしょうがないね。サメ由来の薬物でトリップした捜査官の見る幻覚もやけに凝っており、それでいてサメがのんびり泳ぐスクリーンセーバーみたいなほのぼの映像が混じってたりして笑えます。
他にもクレイアニメまで盛り込んであるし、ブレット・パイパーは監督の時と違って楽しんで仕事してるんだろうなーというのがよく伝わってきます。いやもしかしたら監督業も楽しんでやってるのかもしれないけど、それでもブレット・パイパーは監督なんかやってないで特殊効果の仕事に集中した方がいいんじゃないかな。(※追記:大変申し訳ございません。ブレット・パイパーとブレット・ケリーを混同しておりました。パイパーさんの方はまた監督としてビッグクラブパニックみたいな傑作をまた撮っていただきたく思っております)
そんな本作最大の問題点は、途中で何の脈絡もなくいきなり主人公が交代したように見えることです。それまではまだ何とか理解できなくもないストーリーなんですが、そこから一気に分からなくなるんです。ヒゲモジャの麻薬捜査官が主人公だったはずなのに、なぜか急にヒゲがなく髪の薄い別の男が主役ヅラし始めるので非常に戸惑います。が、よーく見ると胸毛の濃さ具合が捜査官と非常に似ており、もしかしてヒゲを剃っただけの同一人物なのか???といぶかしんでいる間にぬるりと本編が終わってしまいました。わけがわからん。どうせならもう胸毛も剃っとけよ!…そんな風に思いました。
「KANIZAME シャークラブ」(Amazon Prime Video)
コメント
2回見ても面白かったからポロニア先生らしくないね!息子の監督作品も上陸してほしー!最初の似てたのは息子だったんだろうかー?!
面白かった…?…面白かったね!でも続けて2回観るのはすごい…
発泡スチロール自体は大した値段じゃないと思うけども、大きいからいつもより送料が高いっていう笑
最初の似てたのあれ息子かなーと思って調べてもまだimdbに登録されてないからわからんかった