概要
原題:Last Seen Alive
製作:2022年アメリカ
発売:アットエンタテイメント
監督:ブライアン・グッドマン
出演:ジェラルド・バトラー/ジェイミー・アレクサンダー/ラッセル・ホーンズビー/イーサン・エンブリー
不動産開発業者のウィルは妻リサとやや険悪となり、一旦距離を置きたいという彼女を実家へ送り届けようとしていた。だが、その途中で寄ったガソリンスタンドでちょっと目を離した隙にリサが姿を消してしまう。ウィルは警察に捜索を依頼するが、逆に疑われてしまったことで怒りの暴走を開始する。
予告編
感想
ジェラルド・バトラーの新作アクション映画。
行方不明になった家族を探して暴走…非常によくある内容の作品です。使い古された筋書きでありながら特に何のひねりも見られず、悪役も小粒。さらにかなりの低予算(590万ドル)。別に出来が悪いわけではないものの、午後のロードショーか何かで放送された時にボンヤリ眺めれば充分でしょう。
それでも本作が暇つぶし程度にでも楽しめるようになっているのは、ジェラルド・バトラーの暴力性のおかげです。警察や奥さんの実家にDV疑惑をかけられても仕方がないほど粗野粗暴なオッサンぶりがたまらない。身近にいても確実に関わりたくないタイプのモンスターです。あまりに似合いすぎてて、ジェラルド・バトラーには素でそういう面があるのではないかと思ってしまうほど。
とはいえ普段から抑圧されている小市民にとってはそのバーバリアンぶりがむしろ心地よい。疑わしいやつはとりあえずボコって吐かせろ!殺しちまっても構わねえ!邪魔するやつには鉛弾をぶち込んどけ!大変IQの低い絵面と展開ですが一向に構いません。私もあんな感じで暴れてみたい時があるんです。
…ただ、それにしてもジェラルド・バトラーの暴れるシーンが不足していた感は否めない。もう2~3人はイワしてほしかった。チェイスとか言ってるから派手なカーチェイスでもやるのかと思ったら何もないし、森を走って追いかけてました。これは奥さんを誘拐した組織がヘボすぎたのがいけない。動機も冗談半分でやってみた程度の気軽さだし。ボスのフランクもいつの間にかやられてたほど弱いし。それはそれで向こうではリアルな治安の悪さなのかもしれませんが、どうせならもっと狡猾で危険な組織を敵にしてくれれば良かったのになあ…と思いました。
コメント