「PANDORA パンドラ エネミー・イン・ウォーター」 感想 カリフォルニアの汚い水

概要

原題:BATTLE FOR PANDORA

製作:2022年アメリカ

発売:プライムウェーブ

監督:ノア・ルーク

出演:トム・サイズモア/ナタリア・ストルス/マーク・アンドリュー・リケットソン/クリストス・アンドリュース/マイケル・スコボッティ


土星の衛星パンドラで連絡を絶った調査隊の救出へと向かった科学者たち。そこで彼らは意思を持って襲ってくる水状の生命体に遭遇する。しかも、それは人間に感染・寄生する能力を持っていた…


予告編

感想





「アバター:ウェイ・オブ・ザ・ウォーター」のパチモン。

もちろんそんな志の低いゴミを生産するのはアサイラム。

分かってはいるものの、やっぱり途方もなくひどい。

クソなのはいいとして、たまにはもっと妙な色のクソなり変わった臭いのクソを出してみてほしいものです。いつも同じようなクソではいくらクソ映画マニアでもゲンナリします。まあアサイラム的にはライト層に誤認レンタルさせてしまえばあとはシラネってだけなんでしょうが。



私はアバターシリーズを全然観てないのでどれだけ似せてあるのか分かりませんが、それよりむしろ「エイリアン2」に似ている筋書きだなあと思いました。と言ってもあれの面白いところは何ひとつパクれていません。



ちなみに今年3月に惜しくも亡くなったトム・サイズモアが出演していますが、本作が遺作ということになってしまうんでしょうかね。この後まだ何か出演作あるのかな。できればあってほしい。なんせいつもの軍服を着て座って指示を出すだけのいつもと同じつまらない役なので、別にエリック・ロバーツでも問題ない感じでしたからね。髪型だけはいつもより攻め気味のモヒカンヘアーで多少インパクトはありましたけども。



内容の方は特に何もいいところはなく、開始5分でほぼ意識が途切れました。あ、例によってCGの出来だけはいいんですけどね。土星の衛星パンドラと言いつつ、いつものカリフォルニアのどっかの山なのはいかがなものか。絶対アサイラム社の近所でしょう。水がウネウネ襲ってくると言ったって全然恐ろしくも何ともない。その弱点も実に…実にアホっぽい。感染したとかしないとか、地球にこれを持ち帰るわけにはいかないとか、狭苦しい宇宙船の中で揉めているばかりで絵面の変化が少なすぎるせいで眠気を誘われます。SFバトル・アクション大作(笑)



また、最近のアサイラム作品はどうも人が死ななすぎるのも気になります。モンスター映画やパニック映画なのにどうしてあんな無駄にゾロゾロ生還してしまうのか。誰もやられないからせっかくの水状生物の見せ場も活きてこないし、脅威にも感じられないのです。急に出来た地割れに落ちたのが一人いたくらいか。こういう映画は話がくそつまらなくてもせめて死に様で魅せてほしいところです。生き延びるメンバーなんて一人か二人で充分、何なら全滅でも構わない。…というか、それがこの手のジャンル映画では当たり前だったはずなのですが、時代が変わったんでしょうかね。


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