概要
原題:Dogman 2: The Wrath of the Litter
製作:2014年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:リチャード・ブラウアー
出演:ラリー・ジョー・キャンベル/マリアン・メイベリー/キンバリー・ノリス・ゲレロ
アメリカのどっかの田舎町で熊サイズの犬のような二足歩行モンスター”ドッグマン”が出現。警官やら何やらが惨殺される事件が起こる。だが、その町では1年前にも同じ事件が起きていたのだ。しかも今回は前回と違って複数のドッグマンが現れているらしい。何やら険悪な雰囲気の中年女性夫婦とその妹たちは、ドッグマンを倒そうとしたりそうでもなかったりするが…
予告編
感想
二足歩行する巨大な犬人間がアメリカの田舎町を襲うモンスターパニック。
しかし、開始直後にデカデカと表示される原題「Dogman 2: The Wrath of the Litter」でズッコけさせられます。なんで2作目をいきなり最初に配信するんですかね。1作目と繋がりが特にないならまだいいけど、本作は話から人間模様からガッツリ続いているタイプの続編なので正直ついていけませんでした。
…ですが、仮にそこが問題なかったとしても本作には別の大問題があります。そう、とてつもなく恐ろしく退屈なのです。充分に睡眠をとった状態で、しかもわりとテンションが高い時に観たのにも関わらず15分で冷え切って寝落ちしてしまいました。それも4時間も。睡眠導入剤としては非常に優れていますが、こんなに昼寝したくないんですよ。貴重な休日の午後を返して頂きたい。
そんな愚痴を垂れても不毛なので内容についても触れますが、それはそれで不毛なのが悲しいところです。主人公はいかつい顔つきで肥満体のハゲオヤジ。「ブレイキングバッド」のハンクに似ているなあと思ったらこちらの名前もハンクでちょっと笑いました。そんな彼は奥さんと2人暮らし…ではなく、奥さんの妹も一緒に住んでいる様子。しかし、その義妹は居候の癖に異常に態度が悪く、ハンクに喧嘩を売りまくりです。
なんでそんな険悪なのに同居しているのか。その辺の事情は本作を観ただけではよく分からず、前作の鑑賞は必須といった感じです。安い着ぐるみのくせにドッグマンの出番がかなり少なくモンスターパニックとしては超薄味なので、この辺のホームドラマを楽しまねばどうしようもないのに、そこが分からないので本当にどうしようもありません。キャラクターや役者の演技自体は悪くないような気はするものの…。
ハンクたちがドッグマンに遭遇するのも終盤残り8分くらいになった頃。白目で泡噴きながらもういい加減にせえよと文句言いたくなるくらい遅すぎるうえ、出くわしてもドッグマンは何もせずどっか行ってしまう。かかってこいよ。ほんでラストのラストでやっぱり何かしよかなとばかりに出てきてもゴルフクラブの一撃で絶命するほど虚弱。群れはどこ行ったんすか。
これでは「ドッグマンとは一体何だったのか」以外の感想が持ちようがありません。何だかんだ今年はそんなに酷いクソ映画観てないなあと思って油断してたら、ここに来て久々に大型地雷を踏んでしまいました。
コメント
『なごやかな撮影風景』が流れ「この映画、何がしたかったんだろう…」
コメントありがとうございます。思うに「ちょい毒ありのなごやかホームドラマ」的なのをやりたかったんじゃないですかねえ…
ドッグマンは逃げたペットくらいの感覚で。