概要
原題:Fatal Performance
製作:2013年カナダ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ジョージ・アーシュベイマー
出演:ニコール・トム/デヴィッド・パルフィー/スティーヴ・ベーシック
売れない役者志望のデイナは、やっと得た仕事で監督と揉めてクビになり無一文のどん底に。親友からの借金で何とか生活している有様だった。そんな時、エージェントから「金持ちの奥さんに成りすまして会合に出れば一万ドル」というおいしすぎる仕事が舞い込む。喜んで引き受けたデイナだったが、その仕事の後から何者かに命を狙われ始める。
予告編
予告編見つからず。
感想
アマプラ謎映画四天王と言えば
暗黒と絶望の「itn distribution」
闇の製作会社「Midnight Releasing」
白人セレブ女性専門「Reelone Entertainment」
ガバガバサスペンスの「DARO Filmdistribution」
の四社なのは誰でも知っているかと思いますが、本作はなんとそのうち二社がタッグを組んだ珍しい作品となっております。
マジかよ アリバイ 高額報酬の代償 ダロとリールワンのタッグかよ pic.twitter.com/bEvUDsmZgU
— Jet (@J10_0410) July 29, 2023
今までに観たReeloneの作品はひとつの例外もなく主人公は既婚あるいはシングルマザーの白人セレブ女性でしたが、本作は驚くべきことに独身かつ素寒貧の白人女性です。あまりにガバガバなサスペンス展開も相まってどちらかと言えばDARO臭の方が強いかな?と感じる作品でした。(OPクレジットではReelONE表記でしたが)
内容は、売れない役者のデイナが実業家セレブ女性に成りすましの依頼を受けたが、仕事をこなしても約束の一万ドルをもらえず、それどころか命を狙われる羽目に…という話。
細部がかなりテキトーでツッコミどころ満載。かつ、スピード感があるのでなかなか楽しめます。テレビ映画なんだからこまけえことはいいんだよと言える人向け。まず、どうしてデイナが成りすましを頼まれたのか全然分からないレベルで依頼人とは似ていません。顔が全然違うのはまだいいとして(?)、致命的にガタイが違いすぎる。
そのせいか、会合に現れた投資家・ムラさんもすぐにデイナを偽者と見破ります。
老けた岡村隆史やん pic.twitter.com/K9h5jRykWj
— Jet (@J10_0410) July 29, 2023
というかこの投資家も岡村隆史の成りすましに見え、なんで偽者同士で化かし合いをしているのかと観ていて混乱してきます。名前が「ムラさん」というのも無駄にパチモン臭がすごい。
しかもデイナの似てない変装も仕事の時だけでなく、その後も濡れ衣を晴らすために依頼主になり切って弁護士事務所に行ったり、依頼人のパートナーの親に会いに行ったりするので無茶苦茶です。依頼人の家に忍び込んで勝手にパソコン見れちゃうのも相当ガバガバ。刑事が無能だから仕方ないのか。いや、犯人の依頼人夫妻もデイナを騙したエージェントも誰も彼も無能しかいませんが。あ、ひたすら気の毒だったデイナの親友だけは別として。あんな聖人見たことないよ。
以下ネタバレあり
事件の顛末は置いといて、その後のオチがちょっと面白い。なんとこの事件が映画化され、デイナ役をジュリア・ロバーツが演じました!っていう。それはちょっと図々しいような気もしますが、まあとりあえずデイナは素寒貧から脱却できましたということで後味を良くするためには必要なオチだったと思っておきます。
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